お笑いコンビも同じだと思うが、“バンドを組む”というのは運命的なモノがあると思います。
前にも書きましたが、才能に恵まれたメンバーが居るのは当然のこととして、フロントマンに足るメンバーが居るのか?相性はどうなのか?またメンバー間のバランスだったりビジュアルだったり…色んなことが問われる訳です。
リーダー的存在が複数人居ると、当然ながら“船頭多くして船山に上る”状態になってしまう訳だし、逆にリーダーが居ないと導いていく人間が居ないのでバンドという船は動かなくなってしまうのです。
そういう意味で、このオジーの張り紙に引き寄せられるように集まったBLACK SABBATHのメンバーは…まさにスーパーバンドになるべき幸運を持った出会いから始まったと言って良いと思うのです。
ところが…スーパーバンドであり、そのバンドが永続的に存続するのか、と言ったらそんな確率は天文学的な奇跡で、その辺りに関して言えばBLACK SABBATHもまた同じくなのでした。
1970年にリリースしたデビューアルバム『BLACK SABBATH』(邦題・『黒い安息日』)がいきなりの大ヒット!
続く2ndアルバムからリリースした『PARANOID』からのシングル“Paranoid”がこれまた大ヒット!
アルバムも全世界的なヒット作となり、以降6枚目まで順調なセールスを記録して行った矢先の1977年、BLACK SABBATHはオジー・オズボーンを解雇することになったのでした。
その理由は…“アルコール”と“ドラッグ”。
オジー自身、この頃のことを振り返ろうにも「記憶にない」そうで、当時父を亡くしたこともあって、かなりボロボロの状態だったようです。
2024年3月13日