まぁ、そうは言っても…自ら河原で野垂れ死ぬ運命を望む人は殆ど居ない筈。
皆が皆、自分がやりたいこと、魅力的だと信じること、お笑い的に言えば面白いと思っていること、音楽ならば多くの人に親しまれる曲を生み出すことなどを拠り所にして、“認められたい”という気持ちを満たすために努力する。
ところがエンタメというのはあくまで嗜好性を伴うもので、一概に自分が良いと思うもの、正しいと思うもの=沢山の人に理解されるもの、ではない、これが…実に厄介。
ここでクリエイティブな職業を目指す者は大きく二つの道を選ぶことになるのです。
それは…例えマイノリティーであっても、自分の信じる道を歩むのか?はたまた多くの理解者が居るであろう道を歩むのか?
自分の信じる道を歩むことは、すなわち…敵は少ないが理解者も少ない、故にいばらの道を歩むことになる訳ですが…歩むうちに意図せずして、時計の針がビタッと合うタイミングが来た時の称賛はとてつもなくデカい。
一方、多くの理解者が居る道を歩む選択をした場合、それは同じ道を目指す人も多いので、結果より厳しい競争社会に身を置くことになる。
これはこれで厳しい。
ヘヴィメタルが最も大きな盛り上がりを見せた1980年代。
LAを中心とした西海岸から盛り上がりを見せたへヴィメタルのムーブメント。
MOTLEY CRUE、RATT、QUIET RIOT…キャッチ―でゴージャスなヘヴィメタルバンドがデビューするや否や次々ブレイクしていく中で…そのムーブメントに大きく反応したのが、そのムーブメント以前から活躍していたベテラン勢。
クラシカルなヘヴィメタル、オールドスタイルなベテラン勢も“こりゃ黙っておれん”とばかりにそれぞれ大きく反応したのでした。