上岡龍太郎さんの語り口が大好きで、YouTubeなんかで昔テレビで話されている動画を観たりするんですが…今から30年とか前の時点で既に昨今のメディアの問題点を鋭く指摘されていました。
そもそも芸人なんてのは言うこと聞けない、ハンパものの集まりなんだと。
加えて“楽して儲けよう”なんて了見を持っているヤツばかりだから、そりゃまともじゃない。
そしてただ口先が上手やから適当に喋って楽して儲けようとするのが芸人、腕っぷしが強いんで暴力振るって楽して儲けようとするのがヤクザ、これだけの違いやと。
そもそも芸人になろうとするヤツの動機なんて所詮“女にもてたい”とか、そんなもんなんだと。
故に真面目にやれってったってそんなヤツおらん、当たって食えたらラッキー、そのうち仕事が無くなって川辺で野垂れ死ぬような結末が関の山なんです…そうかぁ、そうだよなぁ、なんて思うのです。
こと私自身で言うなら…大学卒業して、周りが地道に日々仕事に勤しんで来てて、そんな中やりたいことだけやって、上手く行かない時期が15年…少しずつ良くなって来てはいたけど、結局15年目にしてようやく芸事で生活が出来るようになりました。
ところが人間関係が上手く行かず、その生活も一瞬で消えてなくなりました。
しかしながら、拾う神ありとはよく言ったもんで、周りの沢山の人たちに手を差し伸べて頂き…その後もどうにかやって来てますが、ただまぁ、中々の波乱万丈っぷりなんです。
ようやく安定した生活を手に入れたと思ったら、一転また不安定な生活に…しかしながら、これってそもそもそういう人生を自ら選んでるだけのことなんですよね。
これって実は芸人も、ヤクザも、そしてミュージシャンも一緒なんじゃないかと、そう思うのです。
2024年2月18日