VAN HALEN、JUDAS PRIEST、MOTLEY CRUE…十二分に成功を手にしているであろうビッグネームでさえ、時流に合わせに行ってしまうという事実。
何故自分らしさを捨て、時流に合わせようとしてしまうのだろうか?
これは憶測の域を出ませんが、例えば…時流の影響を受け、自らの活動状況が少しずつ下方傾向になっていくことにより、不安や危機感を感じたから。
アルバムの売れ行きが全盛期程ではなくなってきたり、コンサートの動員も少しずつ減って来たり、そういった状況を目の当たりにして、〔このまま行くとヤバい〕と感じるのは何ら不思議じゃない話。
苦労してどうにかスターに昇りつめ、地位も名誉も手に入れた状況になって、それでも…〔いつの日かこの日々が失われてしまったとしたら〕などという不安と常に闘っていたとしたら。
周りもちやほやするし、とにかく我が世の春といった…まさに一世を風靡した状況が崩れそうになると…そこを守りたくなる、という気持ちは分からないではない。
あとは、流行を横目に見て、シンプルに影響を受けてしまうこと。
称賛を受けている一方で、〔オワコン〕的な扱いを感じたりすると…“いやいやそんなことないよ”と抗いたくなる気持ちも分かる。
クリエイティブなものに対する評価は常に波があるものだし、その波が大きければ大きい程…新しいアプローチを試みたくなるのも理解出来るところ。
そこで持てる能力値が高く、器用さを発揮出来たとしたら…新しい波にも挑めるという訳です。
そのまま乗っちゃえば、とも思いますが…受け手であるファンはそんな風には思えない、ということです。
この辺り、お笑い芸人とは少し違うところがあるなぁ、なんて思ったりします。
2024年2月7日