今改めて…もし仮に『エンタの神様』に出ていたとしたら、どうだっただろうか?
テレビを観ている人たち的には…番組開始当初から出演している人たちから比べると、いわゆる“エンタ芸人”然とした芸風で出て来ている芸人に対し、当然ながら新鮮さは感じないだろうし、新鮮さがないということはインパクトがないということ、インパクトがないということは、仕事にも繋がらないという…実は負の連鎖に陥っていることに、その渦中にいる気付かなかったりします。
音楽もお笑いも同じだと思うのです、すなわち大きなインパクトを残せるだけの商品であるかどうかが大事で。
LAメタルで例に挙げると、やはり最大のインパクトはMOTLEY CRUEであり、GUNS N' ROSESだと思うのです。
他にもRATT、QUIET RIOT、DOKKEN、LA GUNS、W.A.S.P.、KEEL…挙げるとキリがないLAメタルのバンドたちは結果、そのブームの収束と共にその活動を縮小化していくことになったのです。
そして、LAメタルがけん引した、世界的なブームの収束と入れ替わるようにして登場ししたのが“オルタナ・グランジ”系ロック。
NIRVANA、PEARL JAM、SOUNDGARDEN、ALICE IN CHAINS、MADHUNEY…陰鬱で気怠くて、ノイジーなその音楽性は、とにかく陽気でワイルドでバッドボーイズ的なイメージのLAメタルの逆張り的な存在として一気にその存在意義を高めていくことになったのです。
そこで慌てたのがLAメタル勢。
新たな新興勢力として登場したこの“グランジ・オルタナ勢”の勢いに戦々恐々とした数多のバンドは…まさかの方向転換を画策したのです。
2024年2月6日