ある時、ご紹介したネタ見せに晴れて合格し…『プライムワン・ライブ』に出演させて頂いた時の話。
会場はミニホール新宿Fu-という、東京の若手芸人であれば出たことのない芸人は居ないと言ってよいくらいの…キャパ70席くらいの小劇場。
私も若手の時には毎月5~10本は出ていました。
その日の『プライムワン・ライブ』は…どういう建付けだったかは失念してしまいましたが、スペシャル企画でゲストが2組出演することになっていました。
その2組は…海砂利水魚(現くりぃむしちゅー)さんとアンタッチャブルさん。
この当時、既に売れっ子だった2組がゲストに出演するとあって、出演者たちは何処か緊張気味というか、いつもと違い、何となく所在ない感じ。
ミニホールFu-の楽屋は決して広いとは言えず、まして格上の2組が楽屋を使うとなると…若手芸人たちも何となく同じ部屋に居るのが気まずく感じるのか、皆荷物を置いたら直ぐに外に出たり、何だったら荷物自体楽屋ではなく外に置いてたりして…完全に恐縮モード。
一応言っておきますが、くりぃむさんもアンタッチャブルさんも、後輩が楽屋を使っていたからって何かして来るような人たちではありません。
ただ、周りが勝手にそういう空気を作っちゃってただけなんですよね。。。
私もそんな周りの空気に引きずられるように楽屋の外に居たら…そこに現れたのが山口さん。
外に居る私を観て「どうしたんだよ?」と疑問に感じられた山口さんに対して、私はこう答えました。
「いやぁ、海砂利さんとアンタッチャブルさんが中に居るので…」
…すると山口さんは食い気味に…
「何言ってんだよ!これからどんどん大物と仕事して行かなくちゃいけないのに、この辺のレベルに恐縮してどうすんだよ?」
…目が覚めました、全く以て山口さんの仰る通りです。
くりぃむさんやアンタッチャブルさんを軽んじる訳ではなくてね、そこはやっぱり気後れしている場合じゃない、ということなんですよね。
2023年10月08日