ツッコミ担当である私が毎回見られていたことがあります。
それは…“ちゃんと突っ込んでるかどうか?”
台本で書かれたツッコミをなぞっているだけのような、要はセリフになってしまっている時は容赦なく「ダメだなぁ、セリフになっちゃってるなぁ」とピシャリ。
「本気じゃないと、ここでこう言うんでしょ?じゃダメなんだよ」と、これは山口さん自身がツッコミだからこその目線、というところもあるんじゃないかと思う。
一方、ボケ側に対しても…これまた一貫してチェックしているところがあります。
それは…ボケは狂気であること。
狂気であるが故に…空気を読んではならない。
具体的に言うと、仮に自分が何か言って滑ったとしても…全く意に介さないくらいじゃないと駄目だ、と。
勿論受けるために、笑いを取るためにやっているので、滑れば動揺するし、表情や言動に出てしまうこともある、それでも…狂気があれば動じない筈だ、ということ。
そして山口さんは仰るのです…「周りが笑おうが笑わまいが、自分は面白いと思っているんだろ?だったら平然としてりゃあいーんだよ」と。
これって、私がボケ担当の人にいつも言うことがあって…それは「ボケたあと笑わないで欲しい」というものなんですが、それと同じじゃなんじゃないかと思う。
私は筋が通った山口さんのネタ見せが大好きでした♪
仮にネタ見せ不合格だったとしても…妙に納得出来てて、〔まぁ、次頑張るか!〕となるのです。
これは…私も、コント山口君と竹田君のお二方も、まだ漫才協会に入る前の話。
その後、私がWコロン結成と共に漫才協会に入り、そしてそれから何年か経って…山竹さんも漫才協会に入ることが分かった時は嬉しかったなぁ。
山竹さんと言えば…こんなこともありました。
2023年10月07日