VAN HALEN、OZZY OSBOURNE、JUDAS PRIEST、SCORPIONS…ヘヴィメタル・ハードロック界の大物を立て続けに紹介して参りましたが、以上のバンドたちを始めとした、既に〔ヘヴィメタル界隈で〕確固たる地位を築いていたバンドが続々アメリカのマーケットを意識してソフトでポップな路線の作品をリリースし、シングルをヒットさせることにより、今までとは違ったレベルの成功を手にしました。
そして…ここからが本題です。
全米でスターダムを駆け上がる前から応援していた古株のファンの人たちの多くは、全米のマーケットを意識した推しのバンドを「売れ線に走った」と非難し、時にファン離れを引き起こすことも多々。
そりゃあそうですよね、、、ずっと応援して来た頃の音楽性を捨て、それはすなわち古くからのファンのことを考えず…より多くの、新しいファンの獲得を目指すべく、以前の音楽性を捨てた訳ですから…そりゃあ気分を害するのも無理もない話。
ただね、これ、ことプレイヤー側の見方で言うなら…そりゃあ〔もっと売れたい〕と思うことは、ごくごく自然なことだと思うのです。
私自身、若手の頃…『エンタの神様』に出れば仕事が増えて、生活も良くなるのを目の当たりした時…今までのトラディショナルな漫才のスタイルとは別に、『エンタ~』にハマるスタイルを模索し、寄せた設定のネタを作り…そんな努力を重ねた経験があるだけに、上記のバンドたちが売れ線を狙って方向転換を図ったことを責めることは出来ないのです。
勿論ファンのことは大切に思っているでしょうし、ずっと応援して貰いたいとも考えているでしょうけど…でもこれこそが、アーティストとしての“向上心”なんだと思うのです。
2024年2月24日