その後JUDAS PRIESTは通常のエレキギターで収録されたアルバム『RAM IT DOWN』で引き続きライトでポップなヘヴィメタルが詰め込まれたアルバムをリリース。
このアルバム、『TURBO』を思えばそこまで大きな変化は感じませんでしたが(少し昔の作風に戻したイメージ)…その後一気にヘヴィ路線に振り切ったアルバム『PAINKILLER』をリリース。
このアルバムで旧来のファンは快哉をあげ、若いファンはベテラン勢の凄みのとりことなったのでした。
『TURBO』と『PAINKILLER』が同じバンドの作品だとは…にわかに信じがたい。。。
私ね、JUDASって本当に凄いバンドだと思うのです。
この『PAINKILLER』リリース時はPANTERAの登場と共に“モダンヘヴィネス”と呼ばれるヘヴィメタルの進化系的なスタイルが登場した頃。
JUDASはその辺りの流れも敏感にキャッチしたんじゃないかと思うんです。
ベテランでありながら周りの流れにも目を配り、自らもそのシーンに身を投じ、そして『PAINKILLER』のような名作を世に放ち、シーンの牽引者となるまでの活躍をしてみせるのです。
その柔軟性、行動力、そして対応力…JUDAS PRIESTが長きに亘り、活躍を続ける大きなポイントがそこに見え隠れするのです。
他にも同時期、大胆にポップ路線に舵を切ったベテランバンドが居ました。
ジャーマンメタルの始祖・SCORPIONSです。
SCORPIONSもJUDAS PRIESTと同じく、その歴史の中で度々時流に合わせた変化を遂げて来ました。
デビュー当初は抒情的なヘヴィメタル・ハードロックを信条とするバンドでした。
2024年2月22日