次から次へと現れる、LAメタルのフォロワーバンドたち。
当時は〔これ〇〇のパクリじゃん〕みたいな意識はあんまり無くて、とにかく手当たり次第聴きまくっていた感じです!
そして聴くと…〔この曲エーやん!〕みたいな感じもチョコチョコあるし、基本的にはそのブームを肯定的に見ていたのですが、それも段々目が肥えて来ると…やっぱりフォロワーは安く見えるようになって来たし、それより目に留まるオリジネイターの方がイーな、と思うようになって来ました。
この辺りの感覚は、後に芸人を志す際の私の志向性というか基軸になったように思います。
当時、LAメタルの中で明らかに逆張りしたスタイルで勝負を挑むバンドがおりました、そのバンドの名は…STRYPER。
LAメタルのイメージと言えば、バッドボーイズ・ロックンロール。
やんちゃなイメージを打ち出すバンドが多かったし、ファッションもフェミニンなテイストのバンドが多かったようにも思うのですが…STRYPERは全く逆といって良いスタイルのバンドでした。
まずSTRYPERのバンドのコンセプトは…“クリスチャンメタル”。
自らをキリスト教の信者であることを公言し、バンドの活動はキリスト教の布教活動であるというコンセプト(?)。
バンドのロゴにも旧約聖書の1つである“イザヤ書”のことを示す表記が添えられています。
ちなみにバンド名はその“イザヤ書”の本文に出て来る“strype”から取ったとのこと、書物に載せられた単語なんて山ほどあって選び放題のような気もしますが。
当時音楽雑誌に載っていたインタビューを読むと、口を開けば“キリスト教”に関するコメントが添えられていて…徹底しているのはよく分かるのですが、何となく素直に受け留められない自分も居たりして。
2024年1月24日