つらつら身内の話を書き連ねまして、一体どれ程の方が目を通して下さっているのか分かりかねてしまうのですが…とにもかくにも私が漫才協会(入った当初は漫才協団)に入って以降約20年に亘り過ごして来た浅草での日々を振り返らせて頂きました。
改めて振り返ってみると…色んなことがありましたが、その全てが大きな学びとなっています。
・悪しき先入観は何のプラスも無いこと。
・全ての慣習には意味があること。
・諸先輩方とのハードルを高くしているのは他ならぬ自分自身であること。
・先人が積み重ねて来た経験には有名無名を越えた真実が隠されている。
・先人との距離が縮まることで自ずと学びの量が増えて行く。
・チャンスはいつもそこにあるとは限らない。
そして…
・漫才師という職業の歓喜と悲哀
漫才師は運命共同体でありながら、あくまで赤の他人(兄弟などの漫才師は除く)。
何処かで考え方が異なったりすると、そこから亀裂が入り、別々の道を歩むことになる。
考え方以上に残酷なのは、1人がその生涯を終えた瞬間、そのパートナーも“漫才師”としての生涯を終えることになるのです。
昨今、漫才師というものの概念が先人とは変わって来てしまっているように思いますが、古くから“ニコイチ”であることを美徳として来た時代の漫才の諸先輩方の生き方を傍で見ている私は、その度とても複雑な気持ちになるのです。
例え漫才師としての生涯が終わったとしても、その日まで培って来た経験や技術に誇りを持ち続けて欲しいし、我々後輩もリスペクトの気持ちを決して忘れてはならないと…私は思っております。
ここまで乱文乱筆にお付き合い頂き、誠に有難うございました。
年内はしばし日々の出来事なんかを綴らせて頂きつつ、また2024年から新たな試みを考えたいと思っています♪
木曽さんちゅう