私が尊敬する師匠方の中のお一人、東京太師匠の話を紹介したいと思います。
現在は奥様である東ゆめ子師匠とお二人で夫婦漫才“東京太・ゆめ子”というコンビ名で精力的に活動されています。
元々は…1963年にコンビ結成した(さすがに私が生まれる前の話でございます)、“東京二・京太”として、一世を風靡した方なんですが…コンビ結成22年目となる1985年に解散。
お一人で活動されていた時期もあったそうですが、再び漫才コンビを組むことになったのが…“東京太・ゆめ子”師匠。
結成は1993年、私がこの世界に入ったのが1994年ですから、その1年前の話であり、ゆめ子師匠はこの“東京太・ゆめ子”結成のタイミングで芸事を始められたので…芸歴で言うと、私の1年先輩という計算になります、危ねぇ~。
この世界はいくら年上でも、芸歴が絶対なので…まぁややこしい話になってたかも、ということなんです。
まぁ、もし仮に私の方が芸歴的に先輩だったとしても、接し方は今と変わりませんけどね♪
“東京太・ゆめ子”における京太師匠は…とにかく“受けの技術”が素晴らしくて、いつも袖で観ていて思わず唸ってしまうこともしばしば。
ゆめ子師匠がかなり破天荒な方で、間とか話の流れとかお構いなしで思い付いたら即喋ってしまうような方で(ゆめ子師匠、すいません)。
そんなゆめ子師匠に対し、京太師匠はとにかく間を読み、空気を読み、話の展開を踏まえて絶妙な一言で笑いをかっさらう!
いつ観ても“職人芸だなぁ”と感心させれてしまいます。
一方、楽屋での京太師匠はとにかく男っぽくて、可愛くて、そして時に思ったことはズバズバ仰るお人柄故に、私も1人で漫談をやっている時には随分色々アドバイスをして頂いたものです。
アドバイスってただダメなところを指摘するんじゃなくて、ちゃんと良いと思うアイデアも提案することが大事だと思っているのですが…京太師匠からは幾つもギャグのアイデアとか話し方のコツとかを伝授して頂いています。
何より大事なのは“エビデンス”で、そういう意味では京太師匠ご自身が身を持って実践し、笑いを取ってらっしゃるのをこの目で見ているので…説得力が違いますよねぇ。
で、大事なのは…良い時はちゃんと褒めて下さる、これがまた嬉しい!
自分がリスペクトする人に褒められること程、自信に繋がることはありませんからね♪
2023年11月4日