そんな中…漫才師“横山やすし・西川きよし”にとって大きな転機となる話が浮上しました。
それは…西川きよし師匠が参議院選挙に出馬することになったのです。
きよし師匠は相方・やすし師匠に関して「一番に後押ししてくれた」と仰っているんですが…一方のやすし師匠は“裏切り”と反発。
「(きよし師匠が)当選すると思うか?」という質問に対して「落ちる。ほんまに落ちる。」「応援はせん。落ちる奴にそれ行けとは言えんやろ。」として否定的な発言をしたり、実際に対立候補であるフリーアナウンサーの中村鋭一さんをやすし師匠の師匠である横山ノック師匠と共に応援したそうです。
結果は当選、西川きよし師匠は晴れて参議院議員になったのでした。
振り返ってみると…この辺りから少しずつ漫才コンビとしてのきよし師匠とやすし師匠の間に意識のズレが生まれて来たんじゃないかと思います。
この件に関して、上岡龍太郎さんは「ノックときよしが漫才を二の次にして政治家としての道を選んだことに、強い失望感を持ったのではないか」と発言、当時のマネージャーさんは「あれで横山さんの歯車が狂ってしまったと思う」と述べていたり。
私個人としては…やはりきよし師匠のお気持ちを察するに、むしろトラブルを重ねたやすし師匠にむしろ“裏切られた”という感覚を持ったんじゃないか?と思うのです。
漫才師はニコイチですから、やすし師匠がトラブルを起こすことで、“やすきよ”の評判はきよし師匠の評価と共に落ちてしまうものですからです。
もしやすし師匠“裏切られた”とお考えになったとするならば…もっと“やすきよ”を大切にして頂きたかったなぁ、そんな風に思うのです。
まぁ、これは漫才師であるやすし師匠ときよし師匠のお二人にしか分からないことも絶対にある筈ですが…。
2024年3月26日