LAメタルの話が続いていますが…もう少し。
先にも綴りました通り、LAメタルのムーブメントが大きくなった時期…そのシーンの先頭を走っていたMOTLEY CRUEやRATTが纏っていたカットしたTシャツ、網タイツ、スリムのスパッツを着こなし、メイクにマニュキアといったフェミニンな出で立ちのバンドが雨後の筍の如く続々登場しました。
遠く離れた日本でさえ、しかも今のようにインターネットのような情報網も無かった時代にも関わらず…その状況にあることを知り得る位ですから、現地に居たらそれはもうとんでもない数だったんじゃないかと思うのです。
これ、お笑い芸人でも同じようなことが言えるのです。
少し前に書いたのが“ダウンタウン”さんのフォロワーたち。
それだけ偉大な存在であったことは間違いない訳だが、その前に追ってる時点で…越えられないってことなんですよねぇ。。。
もうちょい身近な例で紹介しよう。
2000年代、若手芸人を多数輩出した番組『エンタの神様』。
コウメ太夫、ヒライケンジ、桜塚やっくん…様々な芸人が“エンタ芸人”と呼ばれ、『エンタの神様』に出演出来るようになった瞬間から、我々芸人が言うところの“営業”という、いわゆるギャラ単価の良いイベント出演の仕事が増えるのです。
個人的に言うと…仲の良かった先輩に長井秀和さんが居て、長井さんの生活がまさに悠々自適で…本当に羨ましかったことを今でもハッキリ覚えています。
当時、『エンタの神様』だけじゃなく、テレビ自体全く縁が無かった私にとって…『エンタの神様』に出演することはすなわち“芸事だけで飯が食える”ようになるという、喉から手が出る程欲しかった状況だったのです。
そうなると“『エンタの神様』に出たい!”と思うようになるのです、これ自然の流れ。
ところがここに大きな落とし穴があるのです。
2024年1月30日