“会うは別れの始め”、とは言いますが…お笑いでコンビを組んで活動をしていても、いずれ必ず訪れる“別れ”。
それは不仲や方向性の違い、はたまた思い描いた結果が出なかったりでコンビを解消することもあれば、どちらかが亡くなられることで運命としてコンビでの活動を終えることもある。
前者の理由は若いコンビに限ったことではなく、先述のWモアモア師匠のようにコンビ結成50年目にして運命ではない理由に因り解散に至るケースもあるのです。
他にも同様の理由で解散することになった師匠格の漫才コンビがいらっしゃいます…実はそんなに珍しいことでもなかったりします。
ここでは言及は差し控えますが…それくらい漫才コンビを続けて行くということは簡単なことではない、ということなんです。
解散したら解散したで新たな人生を見出だして行かなければなりません。
それはお笑いという道に限った訳ではありませんし、別にお笑いだけが人生ではない、とも思うのです。
“春風こうた・ふくた”というコンビがいらっしゃいました。
2021年4月にツッコミのこうた師匠が亡くなられまして、以降ふくた師匠はピン芸人として活動されることになりました。
コンビの結成の正確な日時は存じ上げないのですが、1974年の時点で『NHK新人漫才コンクール』の優秀賞を受賞されているので、少なくとも40年以上は“春風こうた・ふくた”として活動されて来たことになります。
厳密に言うと、こうた師匠がご病気で療養生活に入られてから…2020年の冬以降、既にふくた師匠はお一人で舞台に出ていらっしゃいました。
スタイルは…漫談。
しかも内容がご自身がここまでの人生で体験して来た“霊界話”。
私はふくた師匠と仲良くさせて貰っておりまして、よく出番を終えたあと酒席のお供をさせて頂くのですが…その中で聞かせて頂く色んなお話が…とにかくリアル、説得力があるのです。
私はいつもとても興味深く、そのお話を聞かせて頂くのですが…ある時、ふくた師匠から思わぬお話を伺いました。
2023年11月11日