『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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【木曽さんちゅうは“ぷちビッグダディ”】第2403回『師匠と私』第三章“昭和こいる師匠”㊱劇場での漫才

今思い返しても、こいる師匠とのアドリブの応酬はメチャメチャ楽しかったし、とても大きな自信にもなりました♪
 
こいる師匠は好き放題喋り、私はそこに付いていく…その時まで持っていたこいる師匠に対する私が(そしてお客さんも同様に)持ち合わせていたイメージが完全に覆されたのでした。
そしてかなりレアなステージになったんじゃないかと思います。

帰り、こいる師匠から…
 
「木曽くん、帰り直ぐ出れんの?」
 
「はい、それ程時間掛からないと思います!」
 
「じゃあ、一緒に帰ろう」
 
…嬉しい、嬉し過ぎる!
 
こいる師匠と2人、下北沢から新宿、そして山手線に乗り換えて分かれる田端までの帰路…いつも通りの色んな話。
改めて振り返ってみても…やっぱりこいる師匠ってお話がお好きな方だったんだなぁ、と思います。


そしてこの日が…こいる師匠との最期のステージになってしまうとは、その時は思いもよりませんでした。

 

実はこのライブの2か月前、お声掛け頂いたお仕事で漫才のお伴をさせていただいたことがありました。

 昭和こいる師匠とちゃんと“昭和のいる・こいる”の漫才をオマージュする形でステージでご一緒させて頂いた漫才でいうと…下北沢でのライブの2か月前となる2021年5月、私がお世話になっております三遊亭圓雀師匠の落語会に色物のゲストとして出させて頂いたのが最期でした。
 
以前、木曽さんちゅうがピンで出させて頂いたこともある『松並木落語会』。
 
会場は草加駅前にあるアコスホールという、キャパは500席くらいの立派な会場です。
 
私が以前、ピンで出させて頂いた時はコロナ前のことだったので、ソーシャルディスタンスや人数制限も当然なく超満員。
 
本来であればそんな環境で立てれば最高だったのですが…コロナ禍ど真ん中の、そもそも会を催すことすら考えが様々な時期ですから…漫才が出来る、ということだけでも本当に貴重な機会でしたし、こいる師匠と私の漫才を理解をして下さった圓雀師匠にはいくら感謝してもし切れません。
 
この時既にかなり歩くのが辛くなってらっしゃったこいる師匠。

このお仕事の話を頂き、こいる師匠に電話で説明をした時も、最初に気にされていたのは「駅からどれくらい?」という、“歩く距離”。
 
その点、アコスホールは草加駅を降りて目の前という好立地ですから、その辺りは問題なし。
 
とはいえ、ご自宅から草加までは公共交通機関を利用して来なければならないので…決して楽ではありません。
 
車でご自宅にお迎えにあがれば済む話だったんですが…若輩者の勝手な考えですが、少しでも身体を動かして欲しい、という思いもあったり。
 
こいる師匠の会場までの道程は毎回、本当に判断が難しかったです。。。
 
こいる師匠を待たす訳にはいきませんので、当日は待ち合わせ時間の30分前くらいに草加に到着。
 
改札の前で待っていると…約束の10分前くらいの電車で草加にいらっしゃいました。
 
そういえばこいる師匠は最期まで…スケジュールをしっかり守られる方でした。
 
私の方で事前の連絡が少しでも遅くなると、必ず電話が掛かって来ましたし、待ち合わせの時間も必ず約束の10分くらい前にいらっしゃる。
 
漫才では適当さが持ち味のこいる師匠でしたが、こと仕事に対しては非常に高い意識で向き合う方でした。

 

2023年09月04日