今回の出演もトリの出番に合わせて入り時間も少しでも負担にならないよう、配慮しました。
ライブの真ん中に仲入り(休憩)を入れて、その時間に最寄りの下北沢駅にお迎えにあがる。
そしてネタの打合せは…下北沢駅で合流して、会場までの道中のみ。
思えば昭和こいる師匠とのステージでのネタの打合せは…どんどん簡略化していってたように思います。
会場に到着。
楽屋は会場のある3階ではなく5階。
歩くのを負担に感じてらっしゃった当時のこいる師匠には厳しい移動になり、そこは事前に「ライブなんで、ジャケット羽織って頂く程度で大丈夫です」とお願いしたところ、「OK!」と快諾。
本番までの時間はお客さんもいるカウンターに座って、カウンターにいるスタッフさんや同じ漫才協会の芸人・赤プルなんかと楽しそうに雑談している。
本番。
マーシャルのアンプの前に立つこいる師匠…新鮮です♪
ど頭は少しフリートーク、そして筋に入ろうとすると…
「そんなことよりさぁ…」
…またまたフリートーク、昔こんなところで漫才したことがあるんだよ、みたいな話。
勿論乗らない訳にはいかないから…話を聞き、合いの手を打ち、そして突っ込む。
良き頃合いを見計らって、用意していた筋に入ろうとすると、私を指さしながら…
「皆さん、今ネタを始めようとしてるんですよ!」
「いやいや、それ言わなくてイーでしょ!」
「直ぐにネタやろうとするんだよねぇ、そんなことよりさぁ…」
…またはぐらかされる!
結果、この日の15分はネタを一切やることなく、フリートークだけで持ち時間を終えたのでした。
私ね、この日までこいる師匠のことを誤解してました…センターマイクを挟んだ2人でステージに立ったらやるものは事前に用意した“漫才”のみ、そんな考えをお持ちだと思ったら…むしろそんな堅い考えだったのは私の方だったのです。
自由奔放。
型にハマらず、その場を楽しむ♪
ご一緒する度に、私がこいる師匠に持っていた印象は少しずつ覆されていったのでした。
2023年09月03日