この方の話をしておかなきゃなりません…チャンス青木師匠である。
ここまでご紹介した真木淳師匠、Wモアモア師匠と同じ“W一門”だった方で、私も本当に色々可愛がって頂きました!
これは私が“W”だったから、ということだけではなく、若手全体に対しても面倒見の良い方で、チャンス師匠が漫才協会の理事に選ばれたのも、若手からの厚い信頼があったから。
熱血漢で思ったことは直ぐに態度に出たり口にしたり。
それでも根っからの良い人だから…とにかく周りに愛される方でした。
一度こんなこともありました。
私が漫才協会に出入りし出した頃、ネタ以外に若手の大喜利コーナーみたいな企画をやっていた時期がありました。
まだU字工事が入って来る前の頃で…ロケット団、ナイツ、といったメンバーと共に毎回簡単なお題を考えて回答側だったり、仕切り側だったりと言った感じで、前半終わりの仲入り(休憩)後、20分くらいたっぷり時間を取ってやっておりました。
ある時から“師匠枠”と称する、その日出演する師匠格の方からお一人大喜利に参加するという企画が始まりました。
ところが…“師匠枠”が中々埋まらない。
そんな時、毎回自ら出演を買って出て下さったのが…そう、チャンス師匠。
私は仕切り側をやらせて貰うことが多かったので、他の若手と同じようにチャンス師匠のことも差をつけることなく同じ感じで突っ込ませて頂きました♪
仕切りはハリセンを使うことになっていて、個人的にはハリセンを使うのはあまり好きではなかったんですが…やるからには遠慮は無用ということで、相手が師匠であっても思いっ切り頭を叩かせて貰ってました!
ある時、何故だかチャンス師匠が私のハリセンを避けようとして、耳に誤爆。
かなり痛かったようでチャンス師匠、ヘソ曲げて舞台袖に帰って行っちゃった。
その場は突っ込んで笑いにしましたが…さすがに袖に帰るや否やチャンス師匠にお詫びに出向くと一言…
「痛いよぉ」
…何とも子供みたいなところのある方でした♪