さてCHEAP TRICKの話が出たところで…フロントマンにまつわる話をもう少し。
ロビンとトムがフロントマンだとすると、リックとバン・Eは…どういう表現が相応しいか分かりませんが、とにかく土台を支える側、といった感じでしょうか?
これをお笑いで照らし合わせてみると…コンビで言うなら目立つ方(看板となるタイプ)と“じゃない方”といった形になるかと思います。
その昔、私がお笑いに興味を持ち始めた頃…大人気だった番組が『俺たちひょうきん族』。
この番組の中で誕生したユニットが“うなずきトリオ”。
メンバーは島田紳助・竜介さんの竜介さん(2006年に死去)、ツービートのビートきよし師匠、B&Bの島田洋八師匠。
今思えばこのユニットこそが“じゃない方芸人”の礎といって良いのではないでしょうか?
私なんかも“じゃない方”にカテゴライズされた芸人なんですが…コンビに当てはまる場合も多いんです。
ANZEN漫才ならみやぞんが目立つ方であらぽんが“じゃない方”、響なら長友が目立つ方で小林が“じゃない方”、流れ星☆ならちゅうえいが目立つ方で瀧上が“じゃない方”。
いや、流れ星☆は今やこのカテゴライズは適切じゃないですね…そうなんですよね、昨今、この“じゃない方”も時を経て変わりますし、それを良しとせず抗うことでキャラクターが確立されることもあるし、はたまた地道に活動を続ける中でその実力が評価されることもあるし。
この対立する2つのキャラクターなんですが、どんなジャンルにおいても言えるんじゃないかと思うのです。
例えばプロレス。
人気者のレスラーは善玉で、一般的に“ベビーフェイス”と言われる一方、悪役レスラーは“ヒール”と言われ会場でもブーイングを浴びたりする訳です。