少し前にも紹介した、コント山口君と竹田君のお二方の話にも通じるのですが、私はこの“普段のコミュニケーション”が損なわれることによる弊害はかなり大きいものだったんじゃないかと思います。
昨日も東京太・ゆめ子師匠とご一緒でした♪
同じ楽屋に居る後輩たちがあれこれ盛り上がっている様子を柔和な笑顔で聞いている京太師匠。
そして瞬間、間が空いたところですーっと会話に入っていく、聞き入る後輩たち、すかさず笑いを取る京太師匠、そこに思い思いのツッコミを入れて行く若手たち…嗚呼、ようやくここまで戻って来たなぁ、、、何処かしみじみした気持ちにさせられます。。。
あと、京太師匠が触れてらっしゃった“加齢に伴う衰え”についてです。
京太師匠がご自身で仰る部分で言うなら、周りは気付かなくとも、あくまでご自身の中で感じられている部分はあるのかもしれません。
それ位、“話す力”というものはセンシティブな内容なんじゃないかと思います。
私自身で言うと…現段階で“人前で話す”ことに関して、不甲斐なさを感じることはあっても、まだ“衰え”を感じることはありません。
一方で…ようやく思い通りに喋れることが増えて来たな、と感じている一方で…“衰えないようにしないと”という危機感も感じていて、そのためには少しでも“喋る機会”を維持し、増やして行かなければいけないな、と思っています。
先日の楽屋にて。
大ベテランの師匠がいらっしゃいまして、この師匠のお話しするが少しおかしかったんです。
同じことを繰り返すと言いますか、内容がよく分からないと言いますか…私はこの様子を見ていて正直な話、強く“老いによる影響”を感じてしまいました。
すると、その話を脇で聞いていた1人の中堅クラスの芸人さんが「ちょっと何言ってんすか?」「師匠大丈夫ですか?」「師匠、ヤバいすよ!」と、その大ベテランの師匠の話を聞こうとせず…恐らく他に居た私も含めた芸人たちの笑いを取りたかったのか、バカにするようなイジり方をし始めました。
私は…全く笑えませんでした。
私も例え相手が先輩であっても、笑いになると思えば立場は置いておいてイジったり突っ込んだりは遠慮なく入れさせて頂くようにしています。
ただ、絶対的に気をつけたいと思っているのは…とはいえ、先輩と後輩、年上と年下の関係性だけは勘違いしないようにすること。
加えて、その時の師匠の言動は、天然であったり、そもそもの内容であったりではなく、確実に“老い”に因るもので、そこはもはや“笑い”に出来る様子ではありませんでした。
その中堅クラスの芸人さんの物言いは…その辺りの優しさに欠けているように感じて、とてもじゃないですが笑える類ではありませんでした。。。
2023年11月6日