音響効果 住吉昇です。
一年の最後の月になってしまいました。もう12月です。「師走」です。
年末年始の過ごし方は決まっていますか。年末にリハーサルをし年始に生放送でお送りする「今夜も生でさだまさし」で一年の幕を開けます。
来年も東京・両国国技館からの生放送です!
フィールドレコーディングのすすめ
今回は『フィールドレコーディングのすすめ!ヘッドホン編』をお送りします。
最近マイク内蔵の気軽に録音が楽しめるハンディーレコーダーの普及によってCD音質が手軽に出来るようになりました。
お手軽にそしてお気軽に「気になる音」を録音できるのはとても良いことでだと思います。機材の小型化や記録メディアの進化が野外録音のお手軽お気軽に拍車をかけているのだと思います。
必要な機材
ここからはフィールドレコーディング(野外録音)に必要な機材を考えていきたいと思います。
フィールドレコーディングをやってみたいけど、どんな機材を揃えれば良いのかわからないという方のために、機材を紹介しようと思います。
・録音機
・マイクロホン
・ヘッドホン
・あると便利な小物 etc…
フィールドレコーディングでの最低限必要な機材を紹介しましょう。
ヘッドフォン
フィールドレコーディングに録音モニター(ヘッドフォン)は欠かせない必需品となります。
一言にヘッドホンといっても数種類のタイプが存在します。こんなに沢山ある中からどう選べば良いのか、何を基準に選べば良いのか迷う事だと思います。
そこで、自分に最適な一つを選ぶ手助けができたらと思っています。
ヘッドホンの種類
リスニング用、DJ用、レコーディング用と用途によって分類されていますよね。その他ヘッドホンタイプとイヤホンタイプとがありますね。
種類としては、オープン型、密閉型、セミオープン型があります。
オープン型
ヘッドホンは音を出すユニット(振動板)から音をだし耳に届く仕組みになっていますが、そのユニットの背面(ヘッドホンを着けた時に耳とは反対側)外側が網状などのように解放された状態になっていて、音が外に漏れる形状であるヘッドホンをいいます。
オープン型特有の音抜けが良かったり臨場感が良かったりします。室内での音楽鑑賞や映画鑑賞に向いたタイプだと考えます。
密閉型
オープン型とは反対に音を出すユニット(振動板)が密閉された構造になっているのが密閉型のヘッドホンです。音が外側に漏れるのを防ぎ、外の音に影響されすにヘッドホンからの音を聞くことができるという特徴があります。
音をダイレクトに聞くことができるので、小さな音や細かな音を聞くことが可能です。レオーデイングスタジオ等でモニター用として使用されています。
セミオープン型
オープン型と密閉型の中間に位する構造になっています。音を出すユニット(振動板)の背面に音が漏れる構造になっているのですが、解放量を減らすことで密閉型の構造も持ったタイプになっています。
イヤホンの種類
ヘッドホン同様録音に欠かすことができない機材です。種類や特徴でイヤホンを選ぶポイントを紹介しましょう。
耳掛け型
耳にフックなどで引っ掛けるように使うタイプのイヤホン。ヘッドホン用のユニットを耳にかけた状態で音漏れがしやすいタイプなので音量に注意が必要。
インナー型
イヤホン本体を耳介(じかい)と呼ばれる耳の一部に装着するタイプで、密着性や遮音性はやや低く音漏れが大きい。
カナル型
耳栓のように耳の穴に差し込んで使用するタイプ。遮音性が高く音漏れが少ないのが特徴でイヤホンの主流になっていると思います。
耳穴に直接押し込んで使用する構造なので、密着性もよく細かな音を聞くことが可能になりました。それに外れにくく長時間の使用による疲労感も少ないと思いまが、密着が苦手という人もいるので装着には慣れが必要かもしれません。
少しは参考になりましたか。
次はフィールドレコーディングという環境を考えたいと思います。
フィールドレコーディングに求められるもの
フィールドレコーディングは過酷な環境とまでいかなくとも自然環境の中でその一部を切り取る仕事です。なるべく人が行かないところを探しその場所に行って録音をするという行動だったり、人がいない時間帯を狙って録音したり、たまに警察官による職務質問を受けて録音している事の説明をしたりとある程度の覚悟も必要になりますが、一番は機材の耐久性だと思います。
一年を通して様々な場所で環境音を録音するので、耐久性に優れた高音質の機材が必要性になるのです。
野外(アウトドア)という環境であることで周囲への配慮をする必要があります。一番重要なのが「遮音性」です。
耐久性と遮音性がフィールドレコーディングではヘッドホンに求められるポイントだと思います。ヘッドホンだけではなくイヤホンにも同じことが言えますよね。
結論
ヘッドホンは遮音性が良い密閉型のヘッドフホンを選ぶと良いでしょう。また近年は耳穴に直接挿入するカナル型が一般的になっています。しかしカナル型は装着感に慣れも必要ですが、遮音性がとても高いためフィールドレコーディングにも適していると思います。
電車やバス、飛行機など移動中に音楽を聴くことが好きな人にもお勧めです。
まとめ
フィールドレコーディングは慣れてくればヘッドホンなしでもできてしまいます。コンピュタに録音した音源を落とし込む時やコンピュータの中で編集作業の時に修正が可能だからです。それはあくまでも機材に慣れているということ、録音しようとする環境を見極めていることが大前提です。慣れるまではキチンとモニターをし、これで良いかを決められる「耳」をやしなってください。
ヘッドホンやイヤホンの注意点として、まず覚えておいて欲しいことは「耳を塞ぐ」道具であることです。録音に夢中になって周りが見えなくなってしまうことがあります。とても危険なことです。周りに気を配ることはもちろんですが自分の安全も確保してください。
最後までお付き合いくださいまして有難う御座います。
本日はここまでとさせて頂きます。
次回も乞うご期待!
一緒に「今日も元気」にそして「あしたの元気」に繋げましょう!
音響効果・住吉昇