『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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【音響効果・住吉昇の日々の出来事「昨今明日も元気」】第41回・「音響効果の世界(仮)」第33回は「フィールドレコーディングのすすめ!」をお送りします。「今日も元気」にそして「あしたの元気」に繋げましょう![9月9日]

音響効果 住吉昇です。

 学校の授業のように説明ばかりになっているので、今回はフィールドレコーディングで録り貯めたストックの中から『季節もの』を聞いてもらおうと思います。

レコーダーは

フィールドレコーディングで使用しているレコーダーはこのブログでチョコチョコ登場している『SONY PCM-D100』です。

このレコーダーはリニアPCMレコーダーで、環境音を録音するのにこの頃メインとなりつつあるレコーダーです。全国一緒に旅してるんですよ。

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SONY PCM-D100

録音で使用する時の設定は、96KHz/24bitでリミッターONにしたり、S/N 100dBモードに切り替えたりして録音しています。

 

96KHz/24bitにこだわる

 なぜ96KHz/24bitにしているのかというと、フィールドレコーディングでは大きい音から小さい音まで様々な音を収録します。

そのため

 96kHzのサンプリングレートで録音するのですが、48kHzまでの音が記録されていることになるのです。でも人間の可聴周波数は『20Hz~20kHz』なのでこの48KHzでは聞こえないので無駄と思う方もいると思います。

しかし聴こえなくても感じ方が異なるのです。可聴周波数の外の音も含まれる音を聞くと音の粒立ちが良いのです。エッジの効いた音とでも言いましょうか、音のキレがいいのです。細かいニュアンスまで再生可能なんですよ。

 さらに24bitにしている理由ですが、ごくごく小さい音も録音しなければなりません。そのために24bitで録音をすることになるのです。24bitだと16bitの256(=2の8乗)倍ものダイナミックレンジの情報量があるためで、小さい音を録音しても周りの音としっかりと区別できるほどの再現性があるからのです。

 なので『96KHz/24bit』でフィールドレコーディングしています。

 

 コレクション紹介

 最初は、ヒバリです。

 のどかな田園風景に春の訪れをさえずりで知らせ、空高く舞い上がって歌声を響かせるヒバリ。

開けた原っぱや麦畑などに生息し春になると繁殖期を迎えたオスは、メスを呼ぶために切り株にとまったり、舞い上がりホバリング(停空飛翔)したりしながら「フィチフィチフィチ / ピージョルピー チョフチョフチョフ/ピー ジ
ュルジュル…」とさえずり

 このさえずりを聞くだけで春を感じませんか。

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ヒバリ(3月28日収録)

(※音量にご注意下さい)

 

 続いて「カエルの合唱」です。日本には地域や標高などの環境によて見ることができるカエルの種類が違うといいます。

今日聞いてもらう「カエルの合唱」は、春から夏になる梅雨に時期になると聞こえてくる関東の水田地帯の「カエルの合唱」です。

 カエルは求愛のために鳴いているのだといいます。

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カエルの合唱(6月7日収録)

(※音量にご注意下さい)

 

 雨上がりの後などカエルの合唱に混じって虫の声が聞こえるようになってきます。

その声は春から初夏の夜になると草原で聞くことができます。とても高い声で鳴いています。この時期に鳴く主な昆虫は、キリギリス・ヤブキリ・ウマオイ・クビキリギスなどのキリギリスの仲間たちです。

 その中からクビキリギスを聞いてください。

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クビキリギス(5月31日収録)

(※音量にご注意下さい)

 

 続いて蝉の仲間の鳴き声を聞いてみましょう。 

 最初はアブラゼミです。

 今年は早い時期から暑さが続きました。その暑さにつられるように蝉が鳴き始めた気がします。

夏の暑さの象徴が「蝉の声」ではないでしょうか。子供のころからアブラゼミが鳴き始夏の訪れを感じ、夏休み・宿題が結びついて憂鬱になったものです。

アブラゼミの特徴は、羽が褐色なことだと思います。

分布は、北海道から九州まで広い範囲に生息していて都心部でも数多く鳴いているのを見かけます。ビルの壁に止まって鳴いていたり、電柱に止まって鳴いていたりを目撃しました。 

鳴き声は、7月から9月まで聞くことができますが、稀に10月でも鳴き声を聞くことができる年もあります。

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 アブラゼミ(7月20日収録)

(※音量にご注意下さい)

 

 

 

 ミンミンゼミはアブラゼミと同じくらいの大きさで、羽は透明で 体色に緑色のような水色のような色が黒い体色に斑点のように入っている。

鳴き始めの時期はアブラゼミよりすこし遅い感じがしていて、真夏の暑い時期に鳴き始めるようなイメージです。夏休みに入るチョイ前かなって感じです。

 

 分布する生息域が北海道南部から九州までと言いますが、東日本では都市部や森林域の緑地帯に生息し、西日本では都市部にはほとんで生息せず標高に高いところが生息地となっていると言います。

ミンミンゼミを環境音として使用する場合には注意が必要ですね。

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ミンミンゼミ(8月2日収録)

(※音量にご注意下さい)

 

 夏の終わりから鳴き始めるツクツクボウシ。大きさはミンミンゼミのふた回りほど小さい感じがするのと、やや細身でスマートかなっと思います。

 東京などの都心部では一般的に、晩夏から初秋にかけて鳴く蝉が「ツクツクボウシ」です。分布は沖縄を除く日本各地になります。

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ツクツクボウシ(8月16日収録)

(※音量にご注意下さい)

 

 今年は荒れた天候となりました。台風が例年より多く発生したり豪雨による災害がおこったり地震で広域が揺れたりと自然災害による被害が多発しました。

 雷雲も各地で発生し、雷鳴を轟かせたことでしょう。

 今回聞いてもらうのは、8月31日のカミナリの音です。北関東で発達した積乱雲が激しいカミナリとともに激しい雨を降らせた大きな雲の南端で鳴っていたカミナリの音です。かなり離れた場所で鳴っていたと思うのですが、それなりの音が収録できました。

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カミナリ(8月31日収録)

(※音量にご注意下さい)

 

 『季節もの』を聞いていただきました。いかがでしたでしょうか。

これからも機会を見ながら紹介したいと思います。

 

日本には四季があります。季節を感じるのは風景だけではありません。

音も重要な役割を果たしているんですよ。

四季折々を音で感じてください。

音を聞くと四季の風景、それも懐かしい風景が浮かんでくると思います。

 

皆さんも『音』で季節を、懐かしい風景を感じて下さい。 

 

まとめ

 今回の聞いていただいた音源は『96KHz/24bit』で録音したものですが、ブログに上げる都合上 wav→mp3 に変換しさらにサンプリングレート、ビット深度も変換しています。実際とは違う事をご理解ください。

フィールレコーディングで使える環境音を収録しています。

最後までお付き合いくださいまして有難う御座います。 

本日はここまでとさせて頂きます。

 

次回も乞うご期待!

一緒に「今日も元気」にそして「あしたの元気」に繋げましょう!

 

音響効果・住吉昇

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