音響効果 住吉昇です。
今回は『フィールドレコーディングのすすめ!序章』をお送りします。最近、マイク内蔵のお手軽レコーダーの普及によって手軽にフィールドレコーディングが出来るようになりました。
SONY PCM-D100です。(仲間のえむPより預かり物)
TASCAM DR-701D と RODE NT4(いつも使っているセット)
フィールドレコーディングの歴史
その昔は、レコーダーの事をデンスケって呼んでいました。可搬型テープレコーダーの事でSONYの商標だったと記憶しています。このデンスケとマイクが別々でステレオ録音だとマイクが2本になるんです。更に風対策の風防を付けたりマイクスタンドを別に持ったりと録音しに行くだけで、汗だくになっていた記憶があります。オープンリールテープを使ったデンスケだったり、カセットテープを使ったデンスケだったり。懐かしいなー!技術の進歩には感謝ですね!!
昔のスタイルはこんな感じでしたが、今でもこのスタイルは主流でなんですよ。放送機器のような高級機材を使っている限りこうなります。
今更ですが、お手軽に録音に出かけられ、片っ端から気になる音が録音できるのはとても良いことですよね。
デンスケ (録音機) - Wikipedia
フィールドレコーディングのすすめ
とその前に、何故フィールドレコーディングをするのか!?
という疑問が浮かぶと思います。
ここでもう一度、音響効果とはを考えてみたいと思います。
このブログにも書いていますが、ドラマや映画では、セリフ以外が音響効果の仕事になるんですよ。
効果音 - Wikipedi
いかがでしたか。
自分を包み込む音、生活している全ての現実音が録音の対象になります。生活環境音であったり、自然環境音であったり交通環境音など本当に多岐にわたるのです。
何故、フィールドレコーディングをする
例えば、スタジオのセットの前でとあるシーンを撮影したとしましょう。その現場ではセリフ以外の環境音は何も無い状態ですよね。そのシーンがビルの一室の室内シーンならば静かなで物音がしなくて良いのでしょうが、野外のシーンであった場合その前後につながるシーンとベースになる環境音があっていなければなりません。
その他、いくつかのシーンをロケで撮影し編集でつないだ場合、Aのロケ地・Bのロケ地・Cのロケ地と場所と条件により環境音やその音量までもがバラバラです。
そのバラバラな音量をなじませたり入れ替えたりする作業をMA作業と言うのですが、MA作業で必要になるの音をフィールドレコーディングに出かけているのです。
必要だと思われるものを事前に録音してストックしていたり、新しい仕事で持っていないものがあった場合や新たしくシーンで必要なものを録音に出かけたりしているんですよ。
自分で録音し自分で作る事が基本中の基本になります。そうすることで著作権に関することはパスしますしね。
まとめ
効果音は自ら録って(作って)自ら使うという基本があります。
次回から実際に音ロケに行った時の音を聞いてもらいます。
必要な機材もその時に。
最後までお付き合いくださいまして有難う御座います。
本日はここまでとさせて頂きます。
次回も乞うご期待!
一緒に「今日も元気」にそして「あしたの元気」に繋げましょう!
音響効果・住吉昇