そういえば…以前、青空好児師匠からお願い事をされたことがありました。
それは…青空球児・好児師匠のネタの文字起こしをやって欲しい、というもの。
“球児・好児”の活躍を知る世代に「球児好児の代表作は?」と訊いたら、10人中10人が「ゲロゲーロ」と答えるんじゃないでしょうか?
それ位中高年の演芸ファン的には“球児・好児”の代名詞的なネタ、それが「ゲロゲーロ」のネタ。
球児師匠が故郷を紹介しているところを好児師匠が邪魔をするネタなんですが、このネタ、結構身体を使うところがあって大変なんです。
ついこないだまで“お笑い第7世代”なんて呼ばれ方をしていた芸人さんが居ましたけども…青空球児・好児は“お笑い第1世代”。
お二人とも80歳を越えてらっしゃいますから…徐々に身体を使うネタがキツくなって来ているようで、最近ではこの「ゲロゲーロ」のネタをやる機会が減って来てしまっているんです。
そこで好児師匠がYouTubeに上がっているご自身のネタを見つけ、〔このネタなら身体の負担も少ないんじゃないか??〕と思い…そこで私が“昭和のいる・こいる”のネタを文字起こししてやっているのを思い出し、私に相談の連絡があった、という話なんです。
嬉しかったですねぇ、、、私に声を掛けて下さるなんて、とても光栄なことです。
“のいる・こいる”師匠のネタの時もそうでしたが…文字起こしをするとね、ネタの髄の部分が見えて来て、とても勉強になるのです。
好児師匠のボケ数がメチャメチャ多い、それに対して突っ込む球児師匠の言葉のチョイスが実にツッコミ然としてて気持ちが良い♪
漫才というカテゴリーでありながら、センターマイクを立てないスタイル、それは当時から唯一無二のものだったんじゃないか、だから一世を風靡することが出来たんじゃないか…芸歴を重ねると徐々に基本に立ち返ることをおろそかにしがちなだけに、とても良い学びのチャンスとなりました。
2023年12月12日