ご無沙汰しております、Dです。
そしてアクセスありがとうございます!
ファッションウィークの取材で今ミラノにお伺いしています。
今回の旅のお供は「10年後の仕事図鑑」で、勉強になりました。
ファッションについて唯一書かれていたP242が個人的にオススメです。
本題に入る前に、僕が学生の頃から尊敬している日本人のママファッションデザイナーの「阿部千登勢」さんという方がいて、sacaiというご自身のブランドを現役でデザインされている方です。
sacaiというブランドは、パリコレクションで年に4回新作を発表していて
何十パターンというコーデが披露されています。
そんな中、
「どんなに良いものを作っても、私が着たいと思わなければ世に出さない」
というのが阿部千歳さんのファッションへの魂なんです。
それで、自分が着たい洋服を作る となると
日頃から研究していても、
それを形にするパタンナーや縫製などが
デザイナーの意図を理解していないと
作り直しになると予想できます。
でもそれが実現出来るのだから、阿部千歳さん「sacai」は一流ブランドだと思います。
sacaiの洋服作りに学生の頃から憧れていて、いつかは自分も先輩のような洋服作りがしたいと決めていました。
学生の頃は、そのスタンスが価値として先生や外部講師から褒めてもらえていたのですが、社会に出ると大抵そういうスタンスは時にワガママだと認識されるときがあります。
あまり大きな声では言えないのですが、
「売れればどっちだっていいんだよ」
「デザインのやり直しは効率が悪い」
という声を聞くこともありました。
そういう人達は、
ファッション好きの気持ちなんてどっちでも良いのかなってたまに悲しくなるときがあります。
そんな方々に、大抵僕の方が若いので、
意見を口答えに捉えられてしまったり、後に、あいつメンドくさいよと第三者に言いふらされることが多いことに気がつきました。
卒業後はそんな経験があって、自分が本当にやりたいことに対しては 形に残る紙(資料)を作ることも必要ですし、納得してもらえる話し方を磨くことも重要です。打ち合わせ後のお礼のメールも。
そういう中で、自分のやりたいことを本当に応援してくれる大人を見つけていくこと、そういう人に好かれることも重要だとエムPさんに教えてもらいました。
エムPさんは「数多くの職業を持っている人」で数多くの事業を手がけています。
そしてその全てを心の底から楽しんでいるように感じられます。好きなことだから、数多くの事業を同時並行で進められるんだと思いました。
信頼してもらう関係性を築くことに対して、正直時間がかかると思います。
そして、ファッション系の人はデザインやスタイリングなどで右脳を使うことが多いので本能型が多いと聞くので、割り切れる人をあまり見たことがありません...。
(でも心配しないで大丈夫。73億人以上いるこの世界なので、それこそ自分が素直に面白い人と思える大人なんていっぱいいますって。)
エムPさんと【マスプロ電工のTシャツデザイン】の話がありました。
マスプロ電工は歴史が長い企業です。
なのでシンプルに言うと、世界で初めてカラーアンテナを創った会社です。
そして今は、360度カメラを取り扱っていらっしゃいます。
Tシャツの歴史と360度カメラを取り扱っていらっしゃることをたまたま知っていたので、こういうフレーズ入りのデザインにしました。
そしてデザイナーに、猫を描くことに才能がある女子中学生アーチストのMEGU氏にお願いしました。
サザエさんの一軒家の屋根上にいる猫がインスパイアで、その時代の屋根上にはアンテナがありますよね。
だから、猫は僕の中で必須だったんです。Megu氏の猫デザインは今までに見たことが無く、見た瞬間決断できました。(半分は面白いものが出来るという僕の直感にかけました。)
そんなMegu氏との出会いは、たまたま映画の現場でエムPさんにご紹介してもらったのがきっかけでした。
そして勉学で忙しい中、描いてくれました。
モデルになったのはレフ君(男の子)という猫です。
マスプロ電工の皆さんが会ったことがあって多分懐いていたからです。
さっきのsacai の話と関係しているのですが、
最後のデザイン修正で、
理由があって、袖にロゴを追加したい
と僕が言った時に、エムPプロデューサーが電話で追加を即承諾してくれました。
ちなみに修正前がこちら
そして先輩のあんり氏がロゴをデザインしてくれて、
プリント屋の岡社長が、追加で袖にプリントしてくれて、送料をサービスして下さいました。
おかげで、形にしてマスプロ電工様に納品することが出来ました。
僕が特殊なスキルを持っている訳では無いので後僕が出来ることといえば、ファッションの神様にお祈りすることくらいです。
このTシャツに袖を通した人達が、笑顔になりますように。
本当にそう思ってるので自分も袖を通してみました。(敢えてブログ用でこうやって着てみました。)
そしたらそれを見ていた周りの方々が面白いって言ってくれたんです。それで自分も自然と笑顔になっていたんです。
是非機会があったら表裏どちらとも袖を通してみてくださいね。
ご一読ありがとうございました!!
D