『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)

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舞台『一瞬(いま)を生きる君へ 知覧からの手紙』ありがとうございました!

 

こんにちは!
素敵な舞台女優を目指して修行中の音大生、吉村南美です。
 
 
先日、舞台「一瞬(いま)を生きる君へ 知覧からの手紙」が無事に全公演終了しました。
 

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今回お世話になった劇団グスタフさん、素敵なキャストさん・スタッフさん、そして暖かいお客様に囲まれて幸せな時間を過ごさせていただきました!
 
ご来場くださった皆様、応援して下さった皆様、ありがとうございました!
差し入れやチェキもありがとうございました。
 
見にきてくださったのに、直接ご挨拶出来なかった方もいらっしゃって申し訳ありません...また次の機会にお会い出来たら嬉しいです。
 
第二次世界大戦の特攻隊をテーマにした作品。
沢山の方が涙で目を腫らしながら「良い舞台だった」と言ってくださり、とても嬉しかったです!
ありがとうございました。
 
今回の舞台は、稽古中・本番中ともに色んなことを学ばせていただきました。
 
稽古の始めの頃は今思えばダメダメな演技だったなあと思うのですが、そんな状態から監督(演出家さん)や座組の先輩に沢山ご指導いただき、岡田典子としてあの世界を生きることができました。
 
監督からも良くなったとお褒めの言葉を頂き、また一緒に作品をやりたいとも言っていただけました。これ以上の嬉しい言葉はありません。
 
 
今回特にお世話になった、女子挺身隊のみんな!
劇基本的に女子挺身隊は5人でずっと一緒にいるので、演技面でもプライベートでも支えていただきました。
 
シーンを良くするためにどうしたら良いか、みんなで沢山話し合って切磋琢磨し合いながらお稽古をしていました。
 
劇中、精神的にも肉体的にも過酷な状況で働く彼女たちが、その辛い心の中を打ち明けられるのはお互いしかいなかったと思うので、この仲間というのはとっても大事な存在だったと思います。
 
特攻隊員からの手紙を受け取った彼女たちは、これから未来に向けて、今私たちが生きる平和な日本をつくるために支え合いながら強く生きていくのでしょう。
 

 
そして、大野軍曹!
大野さんにも村本さんにも、大変お世話になりました。
 
大野軍曹は典子と会って約1週間後にはもう特攻してしまうわけですが、
出会った時にはもう死ぬことが決まっている人と惹かれあってしまう気持ちって、どんなものなんでしょうね。
辛いことは分かりきっているし、立場的にも恋をしてはいけないのに、どんどんと惹かれていってしまって。
 
でもその気持ちを典子は受け入れて、
大野さんが飛んでいってしまう、死んでしまうということも受け止めようとするけどやっぱり悲しくて、
それでも彼らの死を無駄にしないためにも前を向いて生きて行くんだと思うんですね。
 
ラストの遺書のシーンではほぼいつも泣いていたのですが、千秋楽は本当にこれで大野さんに会えるのは最後なのかと思うと、涙がいつもより早めに溢れ出してしまいました笑
 
笑顔が素敵で優しい大野軍曹、劇中では結ばれなかったけれど、彼らがどこかの世界でいつか一緒に幸せになれる未来があればいいなと思います。
 
 

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今回の舞台は第二次世界大戦、鹿児島の知覧にある陸軍飛行基地から飛び立っていった特攻隊員たちのお話でした。
米倉秀一さんの「知覧特攻早春譜」を原作に舞台化され、今回がグスタフさんで9度目の上演でした。
これからも上演され続けて欲しい作品です。
 
この作品は国のために散っていった特攻隊員たちを美化するのではなく、彼らの生きたいという思い、人間としての苦しみ、取り残される人たちの悲しみを描いています。
 
大切な存在から、戦争というどうしようもない大きな力によって引き離されてしまう苦しみや虚しさ、
そしてその大切な人たちを守るために飛んで行った彼らの姿に「どうしてこんな時代があるのだろう」と思わずにはいられませんでした。
 
 
舞台は、お客様の目の前で生で展開されていくものです。
 
今は2018年でそこは知覧じゃないと誰もが分かっているけれど、
役者もお客様も舞台上に「1945年の知覧」を感じ、まるで当時の出来事をタイムスリップして見ているかのような気分になります。
 
戦争はいけないこと、悲しいこと。命を奪いあうということ。
これは私の考えですが、その事実を、本物の映像で見るよりも嘘で出来ている舞台の方が時として「リアル」な体験として、お届けできると思うのです。
そのことが、こういった作品を演劇でやる意味だと私は思っています。
 
この作品を観た方が、それぞれ何かを受け取って下さっていたら幸いです。
 

最後に、本番中女子楽屋でみんなでずっと聞いていた小田和正さんの「たしかなこと」を置いておきます。良い曲です。
 
 
またグスタフさんの舞台に立てるよう、皆さまの前に立てるよう、精進していきたいと思います。
 
ありがとうございました!
 
 


 
岡田典子役 吉村南美