12月28日になりました♪
今日は私の芸人仲間の奥様の話。
私が現在も籍を置く漫才協会に入ったのは…2004年のこと。
気付いたら14年もの月日が経っていることに、改めて驚きを隠せません。
私が漫才協会に入ったときは…現在のように沢山の若手漫才師が所属している状況とは掛け離れた、7~8組しか居ないような寂しい状況でした。
現在も頑張っているロケット団、ナイツ、宮田陽・昇さんといったコンビは、その当時から一緒にやってきた漫才師の戦友です。
その仲間の1組に…ホンキートンクというコンビがおります。
漫才協会歴で私のちょいと先輩といった間柄、そのホンキートンクのボケ担当・トシくんとは(これは私の勝手な思い込みかもしれませんが)会話の相性が良いといいますか、人柄が良く、且つユーモアのセンスがあって…私は基本的に芸人さんとはあまり交流を持たない人間なんですが…そんな中でも大好きな“芸人仲間”の1人なんです。
先日、そんなトシくんから声を掛けられました。
12月の前半のある日、私が浅草東洋館での出番があったある日…同じくホンキートンクも出番がありました、そんな時です。
「さんちゅうさん、ちょっと話があるんですけど」
「おぉっ、遂にコンビ解散ですか??」
…とまぁ、自虐的なことを言いますと、いつものような含み笑いを湛えつつ、しかしながらいつも程の力が籠められていなかったような気もします、、、想像もしない事実を告げられました。
「実は妻に乳がんが見つかったんですよ」
言葉を失いました。
「こないだ再検査して、もうすぐ状況が判るんですけど…」
「かなり進んでるかもしれないんです。」
こんな時、気の利いたことが言えない自分が実にもどかしい。
ただただ相槌を打つのみ。
私とトシくんは現在に至るまでの環境が似ているのです。
芸事で飯を食えるようになる前に結婚、そして子供が出来て…それはとても喜ばしいことではあるんですが、今、ようやく芸事でやっていけるようになって来た、そこまでの経緯において“妻”の存在はとても大きい意味があるのです。
解り易く言うと、妻の努力があったからこそ現在があるのです。
もし私の妻が、と考えたら…その重さは筆舌に尽くし難い。
中2、小3、小1、年少。
わが家の精神的支柱は間違いなく妻ですからね。。。
気になるのはトシくんの奥様の病状。
結果は…ステージ4だったそうです。
そして乳がんの種別は…トリプルネガティブというものだったそうで。
不勉強なことに、初めて聞きました。
トリプルネガティブとは…
乳がんといっても、色んな種類があるんですね。。。
でも実際はここからが勝負です。
トシくんは言いました。
「正直どうしたらイーか分からないんです」
…自分に置き換えたら、その気持ちは本当に痛いほどに分かる。
彼には小3と小5のお嬢さんがいるんです。
奥様もfacebookで素直な今の気持ちを打ち明けています。
協力を求めています。
大きな災害の時もそうですが、周りの方がやれることをやる、その力が集まれば大きな力へとなって行くんです。
そして幸いにして…トシくんの生業と彼の実直な人柄とが結実して…早くもこんな催しが決まりました。
んん??
ちょっと待てよ。
私、今トシくんのことを“実直”と評しましたが…それは違うかもしれない。
これ、トシくんの近影。
チラシの毛量、明らかに詐称しとるやないかい!
すいません。
冗談言ってる場合やなかったです。
困った時はお互い様です。
トシくん、そして佳代子さん、今は周りの気持ちにたっぷり甘えて、そして家族4人+周りの温かい方々の力を合わせ、絶対に乳がんを打ち克って下さい!