“船頭多くして船山に上る”ということわざがあります。
これはどういう意味かといいますと…指示する人が多過ぎると、結局まとまりがなくなり、結果とんでもない方向にそれてしまう、という意味です。
それぞれがやりたいこと、やるべきことなどが明確にあって、しかしながらそのもの自体が同一ではないと、すり合わせをせずに進もうとしたら最後、結果ただの足の引っ張り合いにしかならないのです。
こういうことって、バンドではままあることなんじゃないかと思うんですよね。
1人より2人、2人より3人、3人より4人…人が増えれば増える程、リスクは高まる。
よく音楽雑誌などでメンバーの脱退の情報を見る度、“方向性の違い”という理由を目にするのは…当時は半ば真相に蓋するための口実だと思っていましたが、結構本当の理由なんじゃないかなぁ、と思うのです。
やはりバンドは船頭が1人か、意思を同じくする2人、くらいの感じがベストなんじゃないかなぁ、なんて思うのです。
脱退の話が出たので、もう少しその辺りの話を。
他の脱退の理由で目にするのが…いわゆる“素行不良”系。
要はクビみたいなもので、アルコールだったりドラッグだったりで充分なパフォーマンスが出来なくなったことが理由のパターン。
これって私がヘヴィメタルにハマった40年近く前にはよくあるパターンだったように思うのですが、最近も変わらすあるのでしょうか?
今回のテーマである、“ヘヴィメタルと芸人”という側面で見ると…芸人も昔は破天荒な方が多かったようで、呑む・打つ・買うが常習化した方が結構居たそうです。
“芸は身の肥やし”とは言いますが、昔はこのような非社会的な言動が芸人としての血肉となる、という定説があった訳です。
2024年2月15日