一緒に行ったメンバーはWコロンのほかに…青空球児・好児師匠、ぴろきさん、宮田陽・昇さん、そして先述のナンセンス師匠のお二人。
大部屋の楽屋でスタンバイ。
するとナンセンスの原田師匠が騒ぎ出した…「ないんだよぉ、靴下が片方ないんだよぉ」。
何と庶民的な悩みだろうか??
黙って笑っている訳にも行かず、一緒に原田師匠の靴下大捜査が始まりました!
そしてしばし…原田師匠が快哉を上げました♪
「あったよぉ!」
そして原田師匠は探していた我々がひと息つく間もなく、信じられない一言を口にしました。
「そりゃ分かんねぇよぉ、両方右に履いてたんじゃあ」
…そりゃ見つかんない訳だ!
原田師匠は何とも愛くるしい方でした。
何処かほっこりさせられるというか、芸人特有のピリピリした感じのない、とても朗らかな方でした。
この類のエピソードはまだまだある方ですが、それはまたの機会に取っておくことにしまして、ココでご紹介したいのはその後の本番。
私は本番中に他の芸人さんのネタを袖から見学するのが好きで、特に営業などで中々ご一緒する機会のない方だと「営業はどんなネタやるんだろ?」ととにかく興味があって。
あっ、いきなり“営業”と言われても分からないですよね?
芸人における“営業”という仕事は、さっくり言うと“普段日常的にお笑いを観ることが少ないお客さんが大多数を占めるお仕事”。
演芸場やお笑いライブはお笑いを観たい人が日常的に足を運ぶ舞台で、これは“営業”とは呼ばないんですが…例えばショッピングモールやお祭りなどのイベントだったり、企業の懇親会や忘年会などの余興は“営業”。
何の違いがあるかというと、一つは“お笑いファン”ではない人をも楽しませなければならないので…より分かり易く、丁寧に進めなければなりません。
自分のやりたいことだけやっているようでは期待に応えることが出来ませんし、そもそも異なる技術を使わなければならないので…普段とは違うネタを用意する芸人さんが殆ど。
もう一つは…ギャラが高い。
故に殆どの芸人さんは計算出来るネタを用意して、ギャラに見合った結果を出せるようにするのです。
そこで…ナンセンス師匠。
ナンセンス師匠は一体どんな“営業ネタ”を披露するのか…私の興味は昂まりました。
2023年09月22日