おすすめ音楽ビデオ
ベストテン 日本版!
今週は、TOWA TEI と、菊池成孔 の2曲が登場!異常な映像表現が満載!(笑)
コラム「音楽雑事」は【無観客ライブ?それってなんなのか?】ということを考えてみています。ご一読を!
そして、
今週もっとも多い「279,368 回という1日あたりの再生回数」を「回した」のは、どの曲!?
さて、突然ですが…新連載。
川村ケンスケの…
「1分で伝えたい!今日の音楽雑事」
として、今回論じるのは…
【無観客?それってなんなのか?他のやり方は?】
というお話。
本日はこの…
…サザンオールスターズの「無観客ライブ生中継」がありました。
サザンに限らず、たくさんの「無観客ライブ」が開催され
(「開催され」というのは変な言い方ですね…お客さんがいないのだから、お客さんがいることを前提としている意味での「もよおしものを開いて」は、いないですよね)、
それが、ネットで「無料だったり」「チケットを売って」その収益を寄付、という考え方で、見ている人との関係性を持つコンセプトで、実施される。
野球やサッカーなどの「スポーツ」は、テレビ中継で見るというスタイルが長年にわたって構築されているので、実はそんなに違和感ない。
そしてさらに、
スポーツは「起きていることを客観的に見せる」という中継論理が守られているはずなので、無観客であっても観客がいても、映像的にはなんら矛盾を感じないというのが、わたくしの感想ですが…
しかし!
音楽のライブは、それらスポーツの生中継とは、違う!
それは、
音楽のライブは「撮影して映像を切り替えて」という「映像中継の作業」が「客観的であるべきという論理」にのっとってないから、なのです。
冷静にライブをカメラを通じて視聴者にお届け、ということは、ないわけです。
必ず、
「ここはかっこよく」「これは激しく」「このあたりはじんわりと」みたいな ふうに…
「音楽のテンションの上がり下がり」「会場の演出の盛り上がり」などに「のっかって」、映像を中継する側の「主観的な」作り方で、「ライブ映像」は構築されていきます。
それはある意味、ライブの会場に実際に来ている
お客さんの中の代表的な一人の視点の動きを「代理して」「再現して」構成 していく作業…
したがって…
音楽のライブ映像というのは、「中継する人間…通常は映像ディレクター」の視点を見せられているわけで、
それは実は、ディレクター以外の残りの99%の人の視点では「ない」のです。
それが問題。
音楽のライブは「そのライブの会場を訪れた人の数だけ」の「見方や視点」があるのだということで、無観客ライブとして「中継」されたライブ映像は、実際の「ライブの魅力」=「見に来た人の数だけの『魅力』」が映し出されていない」ということになるのでは?
そんな立場に立った時、
お客さんを入れることができないからといって、お客さんがいないまま「ライブを行って、それを中継する」ということは、音楽のライブとしては、やっても仕方ないのでは?とさえ、思ってしまいます。
ならば!
お客さんがいない状態で行う「ライブ演奏」、そして、それを(例えば)ネットを経由して「映像として」見る人に届けて、それに対して「対価をもらう」としたら…いままでとは違う「方法論」を生み出す必要がある!
そんな風に、まずは思った、という今日の…
「音楽雑事」!
ご静読感謝!… ということで、
そろそろ今日のチャートをご紹介。
(このチャート決定のルールは、第1位の後に…)
では、始めましょう!
おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版 2020/6/25(木)。
今週の第10位!
2020/6/7 公開
6/25 23:34 時点での、総視聴回数 18,464回。
平均視聴数 971回。
kobore で「FULLTEN」。
メジャーデビューを控えたニューカマー。メンバーをバラバラに撮影して組み合わせた、コロナ時代の構造…っていうか、それって普通のMVじゃん!グループショットがないだけで…そんなことにいまさらながら気づかせてくれた作品です。リモートライブが流行っている昨今、MVそのものの構造にも想いを馳せる日々です。
今週の第9位!
2020/6/12 公開
6/25 23:35 時点での、総視聴回数 13,781回。
平均視聴数 984回。
ドミコ(domico) で「化けよ(BAKEYO)」。
アート感満載!いいね!終盤にメンバーの姿も出てきますが、そのデザインが全体のコンセプトを崩していないのも、最高です。必見!
今週の第8位!
2020/6/20 公開
6/25 22:49時点での、総視聴回数 6,650回。
平均視聴数 1,108回。
菊地成孔 / 甲斐田祐輔 で「戒厳令下の新宿」。
サックス・プレイヤーで文筆家でアジテーター、菊地成孔が、戒厳令=緊急事態宣言 の新宿を歩いたセミドキュメンタリー映像。果たしてこれは、2020年の新宿なのか?1960年の新宿なのか?それとも、遥か未来の…?新宿という街が「モノクロ」にするだけでこれほど「時代感」がなくなる風景を持っていた、ということに驚きました。これをMVと呼ぶには、そのジャンル感からは遠く離れてしまっているけれど、音楽と映像のマリアージュということで言えば、これほど時代をすくい取った先鋭的な表現は、他にないような気がしています。必見です…!
今週の第7位!
2020/6/3 公開
6/25 23:35 時点での、総視聴回数 26,195回。
平均視聴数 1,138回。
橋本絵莉子 で「うらやましいひと(Demo)【360°VR】」。
元・チャットモンチーの橋本絵莉子の作品、これ、抜群です!
なにしろ、この「自宅・リモート」表現のなか、その「自宅感」を逆手にとって360度の映像にしてる!
もちろんいろんなギミックが投入はされていますが…いま、MVでやるべきいろんな要素がうまく処理されて入ってる気がする。なにしろ、360度、自分で見るアングルを決めれるというのが、いまの「自粛」状態にぴったりだと思うのです!
今週の第6位!
2020/6/15 公開
6/25 22:48 時点での、総視聴回数 16,530回。
平均視聴数 1,571回。
TOWA TEI WITH HANA で「MAGIC」。
音は流石の TEI TOWA 印!映像も一筋縄ではいかないアイデア。大事なのは、いままでみたことがない感じ、それを作るということ、その姿勢ですよね。そこには「かっこいい」とか「わかりづらい」とか「世代に合わせるべき」とかいう批評や講評は、全く関係がないのです。いわば「こんなビデオだよね」と一言で言えない、かつ、見たら魅力的!…そんなMVになっていると思います!
今週の第5位!
2020/5/26 公開
6/25 23:36 時点での、総視聴回数 124,943回。
平均視聴数 4,030回。
くるり で「心のなかの悪魔」
未発表曲を集めた「緊急発売」的なニューアルバムからの一曲のようです。
そして、このMVに関しては…
ミュージックビデオでは、楽曲に着想を得た漫画家・鳥飼茜がネームを書き下ろし、映像のテーマとして使われています。同じく27日オープンとなる特設サイトでは、ネームの全編が公開されます。(くるり HP より)
とのことで。
私は「もしかしたら、どんなものを作るのか?という『コンテ』は描いたが、こういう時期で撮影がままならないので、撮るべき映像をその『コンテ』のままMVとして仕立てた」と思っていたのですが、今の段階では「このような作品」のようで、それも素敵だな、と思って、見ました!
映像のありかたは、動画に限らない!
今週の第4位!
2020/5/31 公開
6/25 23:37 時点での、総視聴回数 145,745回。
平均視聴数 5,605回。
宇多田ヒカル で「誰にも言わない」。
構えていない、格好つけていない、そこが全てですね。ここのところ紹介し続けたたくさんの「自宅から」「リモート」の音楽関係の映像のあり方、それを鑑みるに「やはり、こういう感じの」映像が、オネストで真摯な、かんじがするかな。どうでしょう?
今週の第3位!
2020/6/7 公開
6/25 23:37 時点での、総視聴回数 112,206回。
平均視聴数 5,905回。
LOVE PSYCHEDELICO で「Swingin'」。
デリコ節全開!イントロ映像がハワイアンって、それでいいのか?サビ?Bメロ?からコーラスていうかサビ?へのアレンジが素敵…って音楽の感想ばっか書いてしまったが、映像も、デリコさんがこうしてくれると、みな、色々やりやすいねえ(笑)。音が音として成立していると、こんな映像でもあんな映像であっても、その向こうにいる二人が見えてくる気がします。最高ー。
今週の第2位!
2020/6/3 公開
6/25 23:38 時点での、総視聴回数 3,784,919回。
平均視聴数 164,561回。
ヨルシカ で「春ひさぎ」。
「ひさぎ」とは?
どうやら秋のもの?ということで、それに「春」をつけるところは「ネジレ」ですねえ。
歌詞というか、詞?もしくは詩、というか文学?の素敵なところは、このように「本来なかった組み合わせで新たな意味を作っていくこと」と見つけたり。
井上陽水の「少年時代」にも出だしに「夏が過ぎ 風あざみ」という一行がありますが、「風あさみ」という日本語はなかった、というハナシも。
…てな理由で、この曲をセレクトしました(笑)!
そして!
2020/6/25(木)おすすめ音楽ビデオ ベストテン!日本版」…
今週の第1位!
再生回数上昇中!
2020/6/16 公開
6/25 23:38 時点での、総視聴回数 2,793,684回
(前週は 575,527回)。
平均視聴数 279,368回
(前週は 191,842回)。
あいみょん で「裸の心」。
むむ?ワンカット?(なのに、スタッフクレジットには複数のカメラの存在が示唆されていて…撮影はしたけど「やっぱワンカットじゃん?」って話になったのかな)
まずは「あまり顔が見えない」というのがいいですね!暗闇に一筋の光、垣間見えるあいみょん…いいじゃないですか!
徐々に明るくなってくると、顔も見えてくる…バスルーム?シャワー?
ここまでくると「もしかして、恋が終わる悲しさを『シャワー=水=涙』で表現?…ということはシャワー出して、濡れながら、なのか?」と思って見てたら、
3:18あたりで、あいみょん がシャワーのコックをひねる…濡れながら…あいみょん はひとまず「歌わない」ので、おお、よかった…!歌ったらなんか「やらせてる感じ」だもんね。でも、最終的には、濡れながら歌うんだよなあ…ちょっと残念。はじめの「見えない感じ」から、最後はやや普通の演出に終わったところが惜しいなあ。で、最後、歌終わりで「落ちてしまったピアス?」を拾って、このバスルームを出ていく、という…そっか、バスルームはセットだったのか…だったら、シャワーに濡れる、というリアルな演出ではなくて、セットのバスルームならではのなにか、があったらよかったのに…と、少し「噛み砕かれてない演出」が残念な気がしました。あいみょんだけにね!
…という結果でした!
あいかわらず、非常に「私的なチャート」ですので…閲覧にご注意(笑)。
なお、このチャートは、日本の音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオで、
★『おすすめ音楽ビデオベストテン!』
を作ってしまおう!という、大それた(笑)企画。
その「ルール」は…
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の YouTubeアカウントに「おすすめ」等々の形で現れた「音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオ」のなかから、
★川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkk の 視点で選んだ「10曲」の中から…
★「公開開始日」が、今日から「1ヶ月以内」という条件で(これは、若干伸び縮みします…)
★「総視聴数」を「公開されている日数」で割って…公開からの「1日平均の視聴数」を割り出し、
★その数の多い順で、チャートにしたもの!
…です。
総視聴数と、1日あたり視聴数、それらの数字の「印象」の差なんかも、ちょっと感じられて、なかなか面白いチャートです!
わたくし、映像大好き a.k.a 川村ケンスケは、2019年は…
に出演しました。
そして…同じく2019年2月には、同じくJ-WAVEにて…
「おすすめ音楽ビデオ ベストテン 日本版」! のラジオ番組が、 わたくしのナビゲータで放送されました!嵐や安室奈美恵やスカパラのMVの制作秘話も!内容、こちらに再録!
…という意味でも、注目のこのMVチャート。
あくまで、冒頭に書いた基準にのっとっており、意見には個人差があるということで。
一つの「音楽」「映像」の見方として、捉えていただければ、と、思っています!
BRUTUSさん…サンレコさん…ベストヒットUSAさん…こんな視点のブログ、いいですよね?(自画自賛)
…こういう風に、いろんな「観点」から音楽ビデオ/MV/ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね!かつては、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか!」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この【おすすめ音楽ビデオ!】を書いています。
なお、
わたくし「映像大好きkk」は、こういうブログを書くことが専門!というわけではなく、
いろんな種類の映像を作る仕事をしております。
音楽ビデオやCMが主な主戦場ですが、それらをYouTubeのプレイリストにしました。
お茶やお酒のお供に、ぜひどうぞ。
そして、
こちらでも、映像にまつわるブログ、書いてます。
『昨日より今日はもっと×2!素敵』 BLOG(イケてる大人計画)
ここでは、映像大好きkk以外に、イケてる大人たちがイケてる記事をどんどんアップしています。
ぜひどうぞ!
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今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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インディーズ音楽の「映像」を専門に「公開」しています。
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