生きていること、そのこと自体が当たり前ではないことを再認識させられる出来事がありました。
先日午前中に…江戸川区の小岩に行きました。
私が籍を置く漫才協会の後輩にあたる漫才師、コントリーズのえざおくんがお亡くなりになりました。
仕事の都合が合わせられず、式が執り行われる前の時間になってしまいましたが…告別式にてお別れをしてきました。
40歳だそうです。
喪主は…お父様。
お父様のお気持ちになって考えてみて…わが子の死を見送るなんて、こんな辛い話はそうは思いつきません。。。
葬儀には漫才協会の芸人、関係者だけじゃなく、大学時代の仲間やそれ以外の関係の方も居たでしょう、本当に沢山の方々が出席されてました。
これはえざお君の人柄だと思います。
ここからは…私は江澤君と呼んでいたので、江澤君とさせて頂きます。
今の時代はSNSがありますので、近々の様子を把握することが出来るんですが…亡くなる前日まで発信をしておりました。
それは当日予定していた自身のコンビ・カントリーズが主催となるライブを中止することになった告知を、相方・福田くんが告知した内容を拡散したもの。
中止の理由は…江澤君の体調不良。
ちなみに前日の9月18日も体調不良でライブ出演をキャンセルしていたようです。
この数日の、活動休止する前のスケジュールを見ると…カントリーズは非常に精力的にお笑い芸人としての活動をしていたことが分かります。
漫才自体とにかく勢いがあって、ネタ自体も面白い、それだけじゃなくて…キャラクターも個性的。
江澤君自体、周りの芸人にイジられることが多くて…その理由は先述のキャラクターに加え、イジるとしっかり返して来る。
“イジられる”って芸人の世界の中では“愛され度”のバロメーターで、これはお笑い芸人としての能力値の要素としてはとても重要な部分なんです。
江澤君はこの“イジられる”指標において、極めて高い能力を持つ芸人さんでした。
テレビ的な芸人だったなぁ、と思う。
私自身、テレビに沢山出させて頂いていた時期に“上手く出来なかったなぁ”と思うのが、この“イジられる”対応。
今思い返すと…つくづく私はその辺りの能力が至りませんでした。
江澤君のように能力値の高い人であっても、結局亡くなってしまってしまったら…終わりなんです。
簡単に運、不運で片付けられる話ではないと思いますが、やはり今日自分自身に時間が与えられていることは当たり前ではなく、感謝しなければならないことだと…そう私は思います。
江澤君、本当に無念だったと思います。
2023年10月19日