それが…おぼん・こぼんのこぼん師匠と金谷ヒデユキさん。
昭和こいる師匠と“昭和のいる・こいる”の漫才がしたい。
芸歴が半分ほどの若輩者の私が…さすがにこんな生意気なお願いをこいる師匠にするのは失礼にも程がある。
しかしながら…もしこいる師匠が楽屋で仰った「やっぱり漫才がやりたい」というお気持ちに訴え掛けることが出来たなら…こんな素敵な話はないと思ったのです。
ところがいきなり無策で飛び込む程の勇気のない私は…信頼するお二人の漫才協会の先輩方に相談をすることにしたのです。
お二方はそれぞれこう答えて下さいました。
こぼん師匠は…
「やってくれるんちゃう?こいるさんも漫才やりたいって言ってるし」
金谷さんは…
「こいる師匠絶対喜ぶと思うよ!こいる師匠いつも漫才やりたいって言ってるから!」
こいる師匠の「漫才をやりたい」というお気持ち、これは色んな方々に吐露されている話だったのです。
あとは…私のような若輩者の相談を失礼と捉えられるのかどうか?
あした順子師匠とお二人で漫才をやってらっしゃった時期もありましたが…順子師匠と私じゃ月とすっぽん、雲泥の差。
こればっかりはもうどうしようもないので、あとはこいる師匠がどうお感じになるか…あとは直接ご相談するほかこいる師匠のお気持ちを知る術はありません。
…お二方のエールに勇気を貰い…私はこいる師匠に相談をすることに致しました。
私が5人のゲストと漫才をする演芸会をやりたい、そのトリで…こいる師匠と“昭和のいる・こいる”のネタをやりたい。
私は緊張しながらその旨をご相談させて頂きました。
「こいる師匠、ちょっとご相談したいことがあるんですが…」
場所はお馴染み、浅草東洋館。
こいる師匠の出番が終わるのを待って、楽屋でご相談させて頂くことにしました。
「実はご相談なんですが」
「何だい?」
「今度、5人のゲストの方と漫才をやる演芸会をやろうとしているんですが…」
「ほぉ」
「そのお一人として良かったらこいる師匠にご出演して頂きたいな、と思ってまして」
「何、ネタはどうすんの?」
「そのネタなんですが、のいる・こいる師匠の漫才を文字起こししてやらせて貰えたらな、と思ってまして…」
言うた、言うてもた。
2023年08月09日