思い返すと、今から約20年前の私は…当時の漫才協会の師匠方に対して、誤った認識を持っていました。
“芸人として売れるためには?”ばかり考えていた私から見た師匠方は…ネタや衣装、楽屋における言動などを見るにつけ、新しさや唯一無二感を感じられなくて正直〔ここに染まったら終わりだ〕くらいの気持ちで、半ば暗澹たる気持ちで浅草に通っていました。
勿論、面白い師匠も沢山いらっしゃいますし、「この師匠面白いなぁ」と思うことも多々あった訳ですが、気持ちのベースに負の気持ちがあるもんですから…何かと“粗”に目が行くことの方が多かったように思います。
そうすると、人間は本当に不思議なもので…師匠方に対してもうわべだけの礼節でしかないのが伝わるんです。
私がそんな気持ちで居たら、そりゃあ師匠方と仲良くなるようなことはありません。
中には何かとアドバイスみたいなのを言いたがる方も居て、そうなると私も当時は若かったもんですから…ついつい納得していないような態度をとってしまったり、もう悪循環。
そんな中での昭和こいる師匠との出来事。
それは当時の私が“浅草”“漫才協会”に対しての気持ちが完全にネガティブになってしまっていたキッカケとなる出来事であり、合わせて今ではそのことを深く反省し、悔いる出来事となったのです。
そしてその後、反省且つ後悔の極みとなる出来事があったのです。
2023年07月14日