そのもう一つの理由は…私の態度。
ひたすらお小言を貰い続けていた私、その表情は…恐らくふてくされていたというか、明らかに納得していない表情だった筈です。
イメージで言うなら、中学生がやんちゃして、先生に見つかって、先生に怒られてて、でも素直に謝ってない感じ…それを30超えたおっさんがやっちゃってるんですよ、マジで私、痛いヤツでした。。。
勿論そんなどうしようもない態度の私ですから、こいる師匠もそりゃあ納まりが付かないのもごもっともな話。
自分でも思い返していると…自分のことがまったく嫌になります。。。
そもそもこの時まで、多少先輩とご飯に行ったりといったことはありましたが、全く以て目上の方と食事を共にする際のマナーみたいなものが分かっておりませんでした。
テーブルに着く時の上座・下座。
冬場の場合、着てらっしゃったコートなどを預かりハンガーに掛ける。
先に座っているのを見計らって、あとから座る。
メニューを差し出し、注文を伺う。
店員さんを呼ぶ。
乾杯の時は自分の方がグラスを低い方に差し出す。
タバコを吸われる方のもとに灰皿を用意する。
ドリンクが空いた時は次の希望を伺う。
瓶ビールの時は注ぐ。
ボトルで飲み物を作る時は自らかって出る。
注文したオーダーが出揃い、まだ追加が必要な時はメニューを出して希望を伺う。
灰皿の吸い殻がたまる前に新しい灰皿を用意して、灰が飛び散らないように配慮しながら交換する。
宴席が終わり、店を出る時はハンガーに掛けていたコートなどを手にして着るお手伝いをする。
お会計の時にご馳走になる場合…値段の見えるレジ周りではなく、店の外で会計が済むのを待つ。
翌日、ご馳走になった御礼の電話(お相手によってはLINEやメール)の連絡を入れる。
…ざっと思い付くだけでもこれくらいある。
えっ、大変!とかしんどい!とか思いました??
私も正直言うと、最初はそう思いました。
めんどくせぇなぁ、って。
でもね、全然大したことないの。
慣れればどってことないことなんです。
いや、むしろやることが楽しいとさえ感じるくらい♪
私、今でも目上の方と同席する時はほぼほぼこのルーティンやってますから。
勿論「そこまでしなくてイーよ」って言って下さる方も居るし、私より後輩にあたる人が居る場合はその人に任せます。
あっ、そうすると後輩は知らないからやらない、ってパターンも多いので…その時は私がやります。
とにかく。
当初〔めんどくせぇなぁ〕と思っていたクソガキ中年の私がどのように心が移り変わっていったのか…その辺に関してはまた改めて後半、ご紹介したいと思っています。
結局この当時の私は、大変残念なことに社会で必要な“当たり前”が何一つ備わっていなかったのです。。。
2023年07月12日