昨日は…月に一度の『両国寄席』。
圓楽一門会さん主催の寄席でして、Wコロン解散後、お願いして出させて頂くようになって…かれこれ気付いたら6~7年くらい経つのかなぁ。
月日が経つのが早過ぎて、マジでドン引きです。。。
『両国寄席』が催されている会場は“お江戸両国亭”という演芸場で、基本的には落語家さんがメインで出られる“寄席”で使われることが多いようです。
今でこそだいぶ慣れましたが…いわゆる“寄席”は、私が芸人を志してから今までずっと出続けている“お笑いライブ”とは随分流儀が違ってまして、はじめの頃は色々手探りでした。
劇場に入ってからの挨拶だったり、出番前だったり、はたまた楽屋での過ごし方だったり…若手ライブの時にはほぼほぼ無かった流儀(先輩と後輩くらい)から比べたらいまだ分かっていない事もあるんじゃないかと思っています。
それでも浅草東洋館、いや言い換えるならば漫才協会で、幾らか礼儀は教わっていたので…それだけでも随分助かっているのが正直なところ。
実際ちょっと前まで知らなかったことがあります。
出番を終えて劇場を後にする際、「お先失礼致します」とご挨拶するのは当たり前の礼儀。
それが寄席の場合、実はそれだけじゃなくて…ご挨拶する際は一旦荷物を置いて挨拶をしなければならない、というもの、これは…(恥ずかしい話ですが)結構最近まで知りませんでした。
こういう礼儀のあれこれ、絶対に知っておいた方がよいと思います。
若い時は〔面倒臭いなぁ〕〔皆やってへんし、別にせんでえーやろ〕〔礼儀とかちゃんとやってるヤツ売れへん〕などなど…メチャメチャな理屈並べてサボっておりました。
逆。
テレビのお仕事を貰えるようになった時、売れっ子さんたちが皆さん本当にちゃんとされてて…その時如何に自分自身が未熟だったかを思い知らされた日々だったことを今でも覚えています。
その時点で…漫才協会の師匠方に色々お小言貰っていて本当に良かったな、と思ったもんです。
本当に感謝してますもん。
今、漫才協会の自分より後輩の人たちの殆どは…緩い私以上に何も知らないし、聞かされていないので…正直かなり酷い。
でも、これは私個人で言うなら…何か指導するような立場でもないし、ただただスルーするのみ、という感じなんですよね。
私が若手だった頃のような、師匠と我々のような関係性が現在はないと言って良い、故に…何だか寂しい感じになってしまっているんですよねぇ。。。