9月11日になりました♪
今週の月曜日から綴らせております通り…私が籍を置く漫才協会の名誉会長でした、内海桂子師匠が8月22日に亡くなられたことを偲び、
…以前漫才協会のコラムに寄稿したものをリライトして再掲させて頂いております。
今日はその第5弾、最終回!!
1週間、5日間に亘り振り返って参りました、“内海桂子、97年の人生を芸事で全うした、活力の源を探る”…そろそろ結論へと参りましょう。
常に攻めの姿勢を崩さないこと!
良いと思ったモノはなんでも貪欲にチャレンジする、その姿勢こそがまずは精神的若さの源だと思うんです。
何事も気持ちが大事です、常にチャレンジする姿勢を失わないこと…年を追う毎に段々面倒に感じがちですが、桂子師匠はずっと止まらず、生涯現役芸人さんで居続けられました。
しかしながら晩年、ご高齢であるが故に楽屋で見てて本当に辛そうに見えることもありました。
桂子師匠のTwitterにはこのようなことが書いてあります。
“大正11年生まれの漫才師です。体の右側はゲタ骨折、大腿骨折、右乳がん、右手首骨折、右目緑内障と大体やられています。”
想像を絶します。
歳を重ねるにつれて、体力的に厳しいことだって当然増えて来るでしょうし…勿論それに伴って精神的にも疲弊することだって当然多くなることでしょう。
そこで登場、マネージャーであり夫である成田さんの存在である!
ずっと書かせて頂いてます通り…私は日頃より浅草東洋館にて楽屋でご一緒させて頂いておりました。
常に一緒に行動されている御二人(桂子師匠と成田さん)のご様子を間近で見させて頂いているのですが…これはちょっと語弊がありますが…とにかく成田さんは実に献身的に桂子師匠のサポートを極め細やかな心配りでおやりになってらっしゃいました。
もしかしたらそれを揶揄するような向きもあるかもしれませんが…私は思います〔ここまでは中々出来るもんじゃない〕と。
何事にも言えるかもしれません、やはり必要なのは身近に居る善き理解者なのです。
長きに亘りトップランナーで居続けるには身近に居る善き理解者のサポートを得て、常に攻めのスタンスを崩さない…こんなところでしょうか。
絶えることのなかった芸事への熱量!
上記の通り、楽屋ではとてもしんどそうだった桂子師匠が、舞台に出られると途端グッと気が入る。
楽屋でも芸事の話になると、本当に淀みなくずっと色んな話を続けられました。
この芸事に対する熱量が絶えることなく生涯心に秘め続けてこられたからこそ、桂子師匠は97歳まで現役でいられたんだと思います。
寂しくなります、、、ご冥福を心よりお祈り致します。
【完】