映画「君の名は。」から、Jaza Piano までつながる「系譜」の中に、日本の音楽ビデオの存在を変えてしまった、すばらしい番組があったのでした。
そんな「音楽ビデオに関わる」映像を、おすすめ！する、
今日の【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】です。
さてさて、
映画「君の名は。」は、もうだれにも説明必要ないものですので、一応、トレーラーを。
いい映画ですよね。
まだ見てないけど（笑）。
映像制作の風上にも置けねえな（カミナリ）。
その、新海誠 監督の作品、
「言の葉の庭」…
…の、エンディング・テーマとして、いちやく注目されたのが、
最近、デビュー10周年を記念するベスト盤が出て、メディアにかなり出ている、
秦基博…
…が、歌った、
「Rain」、ですよね。
この「Rain」を作詞・作曲したのが、
大江千里。
「Rain」が収録されているのが、このアルバム「1234」（ワンツースリーフォー）、です。1988年発売。
このころ、
Epic Sonyが提供で、自社のアーティストのいわゆる「音楽ビデオ」を流す、というか、番組で「オリジナルで作ってしまう」、という破天荒な「音楽番組」がありました。
その名も、「eZ（イージー）」。
…のことは、このブログが始まったころに、書きました。
すごい音楽番組でした。
番組で作った、という枠に収まらない、今の音楽ビデオの基盤とか基準を示してしまった、われわれ音楽ビデオディレクターの大先輩、故・坂西伊作 氏 が全体を作り上げた、本当に本当に重要な、（今の言葉で言うと）「コンテンツ」です。
http://uratatakeshi.webcrow.jp/nanka171.htm
2009年に亡くなっておりますが。
その 坂西伊作 氏の代表作、といっても、たくさんたくさんあるのですが、まずは、これ！
これ、坂西氏のクリエイションの真骨頂です。
音楽ビデオが、音楽ビデオを超えた瞬間、がここにある、と言っても過言ではないです。
そんな坂西氏が作り上げた「eZ」…
…と、思ったら、こんなふうにまとめてくれてる人がいて、すばらしい！
ぜひご覧ください！
80年代の、日本の音楽映像のクリエイティビティの高さが見て取れます。
その「eZ」で公開されたのが、
上記「1234」by 大江千里、の収録曲、「昼グリル」の音楽ビデオ／MV／ミュージック・ビデオ。
わたくしの大好きな「ワンカット」ものです。
ワンカットでないと、時間や予算の問題がクリアできなかったのですが、きっと。
でも、
その「ワンカット的な制約」が、音楽ビデオ／MV／ミュージック・ビデオの枠をとっぱらう、すばらしい「武器」になってしまったのだろうと、思っています！
では、ご覧ください！
大江千里で「昼グリル」！on eZ。
冒頭の「ネズミ」がいいねえ。
偶然、だよね。
あと、ワンカットで、手軽っぽいが、撮影場所が異常にこだわられている。しかも、結構「望遠」レンズ。いわゆる「圧縮」（といっても、データ量の話ではなくて、画角、フレーミングのハナシ）された感じの映像。
16ミリフィルムで撮られているようですので、後半、結構「ピント」もシビアだったろうと。
すごいクリエイションな気がします。
これ、世の中に出ているDVDには収録されてないようで、めちゃ貴重！
その大江千里、
現在は、ニューヨーク留学を経て、長年の夢であったジャズ・ピアニストに！
昨年は、ブルーノート東京でも凱旋！ライブをやりました。
すばらしい音楽を、今も作っています。
わたくし、いまも、ピアニストとしての、大江千里の音楽を聴いています。
…という、いまから30年前、から始まる、日本の音楽ビデオの「表立ってない」ヒストリーが垣間見えたらいいな、という…
See Your Music！でした。
ね、どうでしょう、サンレコさん…
（サンレコ最新刊）
BRUTUSさん…
（BRUTUS最新刊）
ベストヒットUSAさん…
こんな視点のブログ、いいですよね？（自画自賛）
最近は…
こういう風に、いろんな「観点」から、音楽ビデオ／MV／ミュージック・ビデオを紹介していく「テレビ番組」とか、もうないしね！と思い。
かつて、テレ朝系でやってたときのMTVの1時間番組は、そんな感じで、「あー、この音楽ビデオを見たらいいのか！」って、一つの基準になってたなあ、と、思い出しました。
そんな気分で、毎回この【川村ケンスケの「音楽ビデオってほんとに素晴らしいですね」】を書いています。語り口の声は小林克也さんをイメージしてますが…。
このブログが、新しい音楽ビデオ・映像の発見の場になれば！と、思っていますー。
最後は、映像関連のブログもしくは番組らしく…
淀川さん調で…
「では、またお会いしましょ。さよなら、さよなら、さよなら…！」
（淀川さん、いいなあ…）
で、
ついでに、わたくし川村ケンスケ a.k.a.映像大好きkkの「音楽ビデオ／映像論」を読みたい方は…
こちらもぜひどうぞ！
今日のブログが1日早く読めてたり、違う話題が触れられてたり、しています。
この「映像大好きkk a.k.a. 川村ケンスケ」は、こういうブログを書くことが専門ではなく、実は、いろんな種類の映像の仕事をしております。
それらの映像を、プレイリストにしてみました。
お茶のお供に、ぜひどうぞ。
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