先日お伝えした『音響効果の世界(仮)』を開催します。
それでは、記念すべき「第1回」を始めていきましょう。
始める前に、今回はじめましての方もいらっしゃると思いますので自己紹介を させて頂きます。
テレビ番組を中心に音響効果という仕事を1980年よりやっています。
バラエティ番組、報道番組、情報番組、学校教育番組、CM、企業VP MV etc…
あらゆるジャンルの音響効果に関わってきました。
そして、2006年元日よりNHK番組「今夜は生でさだまさし」(画面向かって左側)にレギュラーとして出演させていただいています。
更にさらに「昨日よりもっとx 2 素敵」をテーマにこのブログを書いています。
音響効果の住吉昇です。
「第1回」の今回は「音響効果の仕事の流れ(その1)」を紹介しましょう。
音響効果の仕事をひとことで言うと
『番組などの作品に音(音楽、効果音)を付けていく』のが基本となります。
音楽は「オリジナル曲」を作曲していただくか「選曲」の作業になります。そして効果音は「作成」という作業が必要になります。
作品にもよりますが「オリジナル曲」の方が番組の性格上良い時があります。
その逆に「選曲」の方が作品にマッチするなどの理由でどちらかに選択されます。
(※大人の事情が優先する時もあります)
ここではどのように作業を進めていくのかを見ていきましょう。
・打合せ
ディレクターや監督、或はプロデューサーと打合せをしていきます。台本や映像を見ながらこの番組(作品)のどこに音(音楽・効果音)を入れるのか?! どんな音がにするのか?! どのようなタイミングにするのか?!などを念入りに確認をしていきます。
打合せのスタイルも様々で、台本とひざを「突き合わせながら」ひとつひとつ細かい打合せであったり、やや大雑把に「どのシーンのこんな音」といった打合せであったり、全体のイメージだけで「あとはおまかせ」といったものまで様々ありますが、いずれにせよ具体的なイメージを把握することがとても大事な事なのです。
・音を選ぶ
打合せたイメージを実際の音にする、具体化作業です。
・どんな音が良いのか!?
・どこに必要なのか!?
・打合せた通りで良いのか!?
ひたすらにひたすらに考えるとても大事な時間です。
音数も数十の単位になるのでとても時間の掛かる作業です。
(※完成に向けての作業が続きます。たまに徹夜になることも…)
※イメージ映像
とても大事なことですが音の付け具合「選曲と効果音」によって番組(作品)の印象がガラッと変わってしまうということです。
ある部分で悩んだ時には、その一か所で「数パターン」用意することもしばしばあるのです。
(※後ほど確認してもらい決定します)
※イメージ映像
また「音を選んで終わり」ではないことを付け加えておきます。
考えに考えた結果、イン(入る場所)とアウト(終わる)が決まったとしましょう。
そのサイズ(時間)に納めるのも音響効果の作業なのです。そこに合うように「編集」するのです。
番組とか見ていると、音楽が絶妙なタイミングで終わる(完結)って事がありますよねー。あまり認識してないかなー!?
当然ですが、自然に終わるように編集しているのです。
と「今日はここまで」とさせていただきます。
イメージが湧いてきましたか!?
少しずつ「音響効果の世界(仮)」を進めていきたいと思います。
「音響効果の世界」は深いのです。
少しでも音響効果という仕事を理解していただけると幸いです!
次回も乞うご期待!
一緒に「今日も元気」にそして「あしたの元気」に繋げましょう!
音響効果・住吉